味覚

入院してから2週間と少しが経った。

今の所経過は順調なようである。


最近少しメンタルが落ち気味なのだが、原因はわかっている。

ご飯を食べていないからだ。


味覚障害のせいで味がしないから食欲が湧かない。

味がしないというよりは、ひどく味がぼやけると言った感じだ。

その食べ物が酸っぱいのか甘いのかくらいはわかる。

まあそれもなんとなくなのだが。

唯一わかるのは辛味。

辛さを感じているのは味蕾ではなく痛覚なので、正確にいうと味がわかっているわけではない。

まあとにかく味がほぼしないので食べても全くもって美味しくないのだ。


特に白米なんか食えたもんじゃない。

味のしない白米がこんなに美味しくないとは思わなかった。

まるで粘土か何かを咀嚼しているかのような気持ちになる。


味がしないのに加え、病院食は全体的に柔らかいので食感を楽しむこともできない。野菜のお浸しなどは特に柔らかい。

離乳食くらいの柔らかさである。

老人が多いので仕方ないけれど、とにかくぐにゃぐにゃしている。



今の所十日はまともな食事をとっていない。

昨日、それがバレて少し主治医に注意されてしまった。

でもまずいものはまずい。


お腹が減っているけれど、特に食べるものもないので空腹のままである。

2週間で3キロちょい減ってしまった。

半分断食みたいなものだから、そりゃ痩せるわなという感じである。

退院してからリバウンドしそうで怖い。


あと2週間で出られるからそれまで頑張ろう。


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