おもしれー女
メガゴールド
第1話 へっおもしれー女
よお、おれは
家がお金持ちで、常に人の中心にいる男だ。
そんなおれ様が出会ったある女について話してやるからありがたく思えよな。
――小学生時代。
そん頃のおれ様はまさにいじめっこのリーダー。
今日も目をつけた女生徒に、連れの連中で徒党を組み、難癖つけて嘲笑い、暴力……
ドガッ!
する前におれ様は殴られた。
「ともちん!?」
連れの連中が驚き、おれ様を起こす。
今回のいじめのターゲット、
いじめっこのリーダーのおれ様を殴り飛ばすとはな……
「へっ、おもしれー女」
「うるせえ」
そう言って尾白はおれ様の顔を踏みつけた。
「ともち~ん!」
それ以来、おれ様は尾白に興味をもった。
とりあえず後をつけて家の場所を探ったり、授業中でも観察、休み時間も徹底的に張り込んだ。
ん? 誰がストーカーだおら!
おもしれー女だから仕方ねえだろ。
本当におもしれーんだぜこいつ。
この日は教師に授業中指された
「下北沢、この問題解いてみろ」
「わかんね」
「少しは考えろ……」
「そんな時間がもったいない」
「なんのために学校に来てるんだお前は」
「遊びに」
どっとクラスが笑いに包まれた。
「へっ、おもしれー女」
♢
真冬でも半袖半ズボンで過ごし……
「へっくしょい!」
年中鼻たらしてる。別に貧乏ではないのに、子供は風の子と言われ、風から自分が生まれたと思ってるらしい。
「へっ、おもしれー女」
♢
「えっ!? 中学受験する!?」
「うん」
なんと、個人面談で中学受験を表明したらしい。あいつアホだよな? 受かるわけねえじゃん。
え? 三者面談なのになんで知ってるんだって?
教室の掃除道具いれに潜んでたからな!
♢
「不合格だった!」
だろうな!
「名前書くの忘れたし!」
それ以前の問題じゃねえか!
「へっ、おもしれー女」
♢
その後、中学に普通に入学。
すると奴は同好会を作る。
「女子野球部を作る! ここから甲子園を目指す!」
甲子園は高校からだ。そして、女子は出られねえよ。
「へっ、おもしれー女」
そっからあいつは幼なじみ達を強引にいれ、部員募集のポスターを貼り回り、同好会から部へと変えようと奔走した。
その後数週間後。
「飽きたから辞めるわ」
「「えええええ!?」」
巻き込まれた友人達の声。
無理やり連れてきて、部員も揃いこっからというタイミングでまさかの丸投げ……
全員呆れかえっていたが、他の者は残って部を作ったという。
「へっ、おもしれー女」
♢
「最難関の高校受験するわ」
またも無謀な事を言い始めた。
それから奴は勉強をひたすら頑張り、成績をあげてきた。
なんと、アホで有名な尾白が学年トップにおどりでたのだ!
こ、これは志望校合格間違いなし!
「制服かわいいからこっちの高校受験するわ」
ズコー!
担任や両親はずっこけてた。
ちなみにその高校は、かなり偏差値低いところだった。あの努力はなんだったんだ……
「へっ、おもしれー女」
♢
そして合格発表時。
「落ちたわ」
なんでだよ!
学年トップになってたのに!
この女、本番に弱かったようだ。
でもなんとか補欠合格することに成功した。運がいい奴だ。
「へっ、おもしれー女」
え? オレ? もちろん同じ高校に入学したぜ。
誰がストーカーだおら!
♢
その後、高校に入った尾白は垢抜けし、めちゃくちゃ美人になってやがった……
髪も伸ばして、見た目だけなら清楚なお嬢様みたいになってやがった。内面はそのままだが……
度々告られるのを見てきた。
「付き合ってください!」
「無理」
「オレと付き合えよ」
「帰れ」
「つ、付き合ってほしいんだな……」
「失せろ」
辛辣過ぎて笑えるぜ。
「へっ、おもしれー女」
ついでにおれ様も告白してみたぜ。
「なあ尾白、おれ様と付き合えよ」
「あんた誰? 名前気安く呼ぶな」
金持ちで有名なおれ様を覚えてないだと……?
「へっ、おもしれー女」
♢
そんなある日。
尾白はいじめられてる小学生を発見。
高校生のパワーを発揮して、いじめっこ達を必要以上にぼこぼこにした。
「大丈夫?」
と、あいつはいじめられてた男の子を救出した。
なんだかんだいい奴だよな。
「へっ、おもしれー女」
そんなとき、その少年は顔を赤くして言った。
「お、お姉さん! 僕と付き合ってください!」
おお~子供にもモテるとはな。
だがあきらめろ少年。こいつはあらゆる奴からの告白を断ってきてる。おれ様からもな。
恋愛ってのがわからねえんだ。
まあでも、子供に辛辣な言葉で断るようなことはしねえと思うが……
「かわいいからOK!」
ズコー!
OKするんかい!
女子高生が小学生と付き合うな! ショタコンかてめえは!
「へっ、おもしれー女」
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