転生の魔法バビロ・ビロロンの魔女 

滝口アルファ

魔女の星

ここは、

魔女が支配する星。

私はこの星に生まれ育ったが、

私が使えるのは、

転生の魔法バビロ・ビロロンだけ。


だから、

他のマジョリティーの魔女たちからは、

(私はただの人間の女性ではないか?)

そんな疑念の目を向けられていた。


そして、

とうとう、

恐れていたその日は訪れた。


魔女の星の最高裁判所で、

私を人間狩りの刑に処することが、

決定したのだ。


私は、すぐに、

人間狩りの広場に連れて行かれると、

木にはりつけにされて、

人間狩り、

つまり火あぶりの刑に処されることになった。


私は真実を叫んだ。


「私は正真正銘、魔女です。

ただ、使えるのが、

転生の魔法だけなのです。

ですから、

今ここにいる魔女の皆さんに、

証明しようがないのです。

信じてください!」


しかし、

私の心の奥底からの訴えは聞き入れられず、

火あぶりの刑の準備は進んでいった。


そして、

私の全身にガソリンをかけると、

人間狩り執行魔女の松明たいまつの火が、

私に付けられそうになった。


私は、

その人間狩り執行魔女を、

それこそ魔法でもかけるかのように、

睨み付けた。


しかし、

その人間狩り執行魔女は、

私の反抗的な態度を

愉しんでいるかのようだった。


松明たいまつの火が、

私に付けられるギリギリの瞬間に、

私は仕方なく、

唯一使える転生の魔法を、

心の中で唱えた。


(バビロ・ビロロン!)



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