第9話

「秀ちゃ~ん、

 ごめん、待たせたよね?」


「否、全然待ってないし約束の時間よりまだ早いよ」


「秀ちゃん何分前からいたの?

 手冷たいよ?

 冬を舐めちゃいけないよ」


「舐めてるつもりはないけど、」


「私のマフラーでも巻いて」


「否いいよ。

 千冬が寒くなっちゃうでしょ」


「大丈夫だよ。

 私寒さに強いから。

 ね?」


「分かったよ。

 ありがとうね」


「いやいや、今日は楽しみに来たんだからね」


「そうだね。

 楽しもうね」


「あ、誕生日おめでとう秀ちゃん」


「ありがとう。

 今年もよろしくね」


「うん‼」


「じゃあ行こうか」


 電車に乗り込んで他愛ない話をして盛り上がった

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