2025/03/14

君の横顔を眺めていると

僕にはいつも分からなくなることがある

君が何を見ながら何を考え何処へ向かっているのか

ふと双眸が僕を見据えたとき

ある種の親しみが湛えられていたなら

その真心を僕は信じる

だが再び彼方へその顔が向けられると

僕はその真心を見失ってしまうのだ


分かつものとしての川

渡るものとしての川

繋ぐものとしての川


乱暴な言い方かもしれないが君は水物だ

どこへ流れるかも分からない君を

僕は必死になって掻き抱く

しかしこのかいなに抱けるものは、何も、ない

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