2025/02/16

じっと見つめ続けた壁穴の向こうに

宇宙が広がっている

大陸のある思想家が語ったところによれば

それは間違いなく世界の写し鏡で

私は生殺与奪の権をここに握ったのだ

ああ、あれが木星なのですね

ずっと太陽に近いところにある地球と

その周囲を回る月が愛らしい

もっと近くへ寄ってみれば

萌葱色の邸の中に人がいる

ふと見上げれば

そこには別の宇宙が広がっていた

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