ロードバイクの魅力を伝えたい!!!!!!!!!!
空家秋也
春夏秋冬、自転車日和
春のロードバイクはいい。
色鮮やかな花々を横目に、
小鳥の鳴き声を聞きながら走る。
気温も暑くなく寒くもなく、
流れる汗がまた心地よい。
昼は海辺や公園で景色を見ながら、
買ってきたおにぎりを頬張りながらお茶を飲む。
ゆったりと、のんびりとした格別な時間。
夏のロードバイクはいい。
陽炎で揺れるように見える景色の中。
容赦なく突き刺してくる太陽の光と、
地面から照り返す熱に挟まれながら走る。
肺の中は燃えるように。
吐く息は煮えるように。
身体中から汗が流れ出るも、
瞬間、蒸発していくような感覚。
そんな中で登る坂道。
白い熱さと鈍い疲れと苦しい重さを感じる。
それらを乗り越えた時。
ヘルメットを脱ぎ、沸騰するような頭に水をかけ、
締め付けられるような、心地よい痛みを味わう。
最高に生きてる事を実感する絶品な時間。
秋のロードバイクはいい。
夏から冬への境目。
真緑から赤茶へと変わっていく木々に静けさを見ながら走る。
肌に当たる気温も、走って上がった体温を冷やしてくれる。
走るのに最も適した季節。
回す足も回るペダルもいつもより軽く。
長い坂道も難なく走れ、
ギアチェンジも適切。
ブレーキ調節もほどよく決まり、走り出しもスムーズ。
少ない疲労感。
抜群の全能感。
そして襲い来る空腹感
入るのはラーメン屋。
ライスは必須。
大盛無料ならそれも頼む。
遠慮はするな。躊躇もするな。加減もするな。
なんだったら餃子や唐揚げもつけたっていい。
どうせカロリーは消費する。
景色という芸術を見て、
ラーメンで食欲を満たし、
ロードバイクでスポーツを堪能する贅沢な時間。
冬のロードバイクはいい。
特に夜。
夏の太陽とは違い、噛んでくるような冬の空気。
冬の夜が格段にいい。
冬の夜の寒さがいい。
冬の夜の寒さの匂いが一際にいい。
濡れた道の匂い。
冷えていく草の匂い。
凍える空気の匂い。
鼻先は凍るように冷たく。
吸った空気が肺に届き、
身体の熱と混ざりあい、
白い空気として出て溶けていく
夜道なので無理はせず、軽く走って軽く帰る。
その途中にあるコンビニで買うのは肉まん。
暖かい店内ではなくあえて外で食べる。
冬の夜の寒さを感じながら、
相棒であるロードバイクの横に立ち。
寝静まる音を聞きながら、
澄んだ星空を眺めながら、
熱を漂わせる肉まんを食べる。
とても円満な時間。
春夏秋冬
全ての季節で
ロードバイクはいい。
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