第4話、漢州?そんな物は知らないやつですね

それからしばらくしてから都に来るように言われたので成都に訪れると都ではかなりのお祭り騒ぎになっていた。戦勝祝としてはかなり豪華だなと感じながら都に入っていた。



どうやら自分の戦果が予想よりもよくその上に被害がかなり小さいものもあり劉禅は民たちと喜んでいたのだ。


全くもと思いながらもまあ、下手な事をされるよりは遥かにマシかと思いながら自分は陛下の元に向かってから礼をするのだった。



「陛下、この度の祝福、誠に嬉しき限りでございます。これも先代たちが我々のことを守っていたのでございましょう」


「いや、今回は誰もが姜維のおかげだと口を揃えているのは私でも知っていることだ。姜維よ、本当に私は恵まれていると思っている。お前のような忠臣が得られた事は何よりも喜びだ」



本当にこんなことをいろんな人たちが言う前で言ってくれるのだから恥ずかしいけど嬉しい限りですと返答した。



そう言うと近いうちに正式に勅命で伝えるらしいが漢中一帯を自分に委ねて、それから奪い取った三郡を益州に属するのではなく新しく漢州というものを作り出してそこに属させて他に武都郡、漢中郡がそれに含まれており全部で五郡になると言う。



確かに益州だけでは広すぎると思っていたけどこんな形で新しい州が誕生することになるとは思いもしなかった。



しかもその新しい漢州は自分が責任者として治めてほしいと言われたのである。とても名誉な事な上にこれでいつでもすきを見せたら魏に対して行動に移せるのでとても有り難いと感じていた。



それで祭りの中でこのまま北伐を続けるべきだと声が上がったのでここで自分の考えを伝えておこうと声を上げて伝え始めた。



「皆さんの気持ちは大変よくわかりますが今回の北伐は色んな事が重なり始めて成功したと言えます。その要因として一つは北の方で反乱を起こした公孫淵の存在、二つ、その反乱の対応に都の軍勢並びにあの司馬懿が留守をしていた事。そして3つ目はあの孫権が大規模な北伐をして魏軍の多くがそちらに対応に向かったこと。これらの全てが重なって始めて蜀漢の北伐が成功したと言えます。従って単独での行動はあまりにも危険であり避けるべきだと考えております」



そう、今回は魏軍からすれば泣きたくなる程に不幸が重なったと思うべき出来事でありこれをしてようやく北伐が成功したと言えるので調子に乗って単独での北伐は負け戦しかならない。



その北伐は間違いなく国力を低下を招いてしまうとして断固に反対をした。別に機会を伺って北伐はこれからもして行くつもりだが今はそんな時ではないと伝えた。



ならばその時はいつになるのでしょうかと言われたので自分は呉の孫権が倒れる時と伝えた。



その時には魏軍も大きく動くなるだろうと伝えたその理由として魏の皇帝が危篤状態になりこうして攻められたのだ。逆も普通に考えられるとして説明すると確かにと周りは納得をしてくれていた。



まあ、実際に孫権が亡くなった後に魏の大軍勢が押し寄せてきたから間違いではない。その時は呉の名将たちが命を懸けて守りきったから滅亡は免れたけど。



この世界の歴史でも例外なくきっと孫権が亡くなったら間違いなく攻められるだろうからその時に大規模な北伐軍を出して魏に対して攻め入るつもりだ。



無論、向こうも備えはある程度はしてくるがそれはこちらも同じであり今からしっかりと備えておけば魏との国力はある程度に縮まり北に異民族、そしてその時は魏の大軍勢は呉に侵攻している。



十分と勝算があると言えるだろう、流石に長安までは奪えないけどそれでも領土拡大するのには問題がないと言えるだろう。



そう、無理もない北伐をしてこそ蜀漢の生き残る道なのだから。これからもしっかりと諸葛孔明の遺志を受け継ぐつもりであるがそれは国力の低下をさせない程度にしていくつもりだ。



北伐をやり過ぎて後世の人々に北伐!北伐!と北伐病と呼ばれない為にもしっかりと勝算がある北伐をしていこう。



まあ、孫権が倒れるまでは国内の守りと内政に尽くしながらその時を待つことにしよう。この三國志の勝負は戦いだけではないから内政、そして異民族の対応など色んな所で勝利をして蜀漢をもっと豊かな国にして後世の人々にもこの国があったことを伝えて見せる。





・・・・・・・・・・・・・・・



こうして後の世に言われる姜維の第一次北伐はこうして幕を閉じた。戦果はあの諸葛孔明よりも上になりこの先も確実に戦果を上げて最終的には長安も奪い取り領土の拡大に成功する。



そして内政でもしっかりと実績を作り国の礎を盤石にさせた。これが後々の世まで国を存続させる事になり後に魏が滅び、晋が誕生して呉が滅んだ後も国として盤石させたおかげで生き延びて三国の中で一番存命させた国となった。



そして蜀漢は後に現れる統一国家、唐によって降伏して併合されるまで数百年間の間、国として存在を続かける事になった。



そして併合された後にも一部の蜀漢のやり方は継続されていかに蜀漢が豊かで平和な国だったのかは唐の時代になっても証明されて中国史の中でも豊かな平和な国だったとして記録に残されている。



これが後世の人々に評価されて蜀漢の英雄として後の夜まで語り継がれることになった・・・・のだけど姜維はこの他にいろんな事を残しており一番のやらかしと言われているのがこの一文である。



それはまるで後の世でどのような事になるのか分かっているような一文でありそして・・・三国志を有名にさせてしまった一つの要因でもあった。



後世の人々に伝えるがもし自分が美少女化をした時は茶髪のロングヘアーの巨乳で変態人物にしてほしい。その上に他の英雄たちに対していろんな意味で危ない人物として使ってほしい。それさえ守ってくれるなら好きな様に扱ってください。



そしてこれを確認した隣国の島国が正式に許可を貰ったとして堂々と色んな意味で使い始めて後に隣国の英雄で織田信長が日本のフリー素材なら中国では姜維だ!と言わさせるほどに後世の人々に色んな意味で使われてしまうのだった。



まあ、姜維も織田信長に負けないほどに色んなエピソードを作り出してしまった事が最大の原因なのであるが。主に女装とかが一番の原因であり一番ネタにされている。(織田信長も似たような事をしているのである意味、似ているかもしれないが)



これも予測しているのであれば・・・いや、あの蜀漢の英雄、姜維なら予測をしている事だろう。

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北伐!北伐!としている人物に転生したので自分が考えた北伐を!! 人中の蝮 @atkeda

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