北伐!北伐!としている人物に転生したので自分が考えた北伐を!!
人中の蝮
第1話、早速、詰んでいるですけど!?
皆さん、三国志というものを知っているだろうか。本来の中国だけではなくて外国の日本でもかなり有名な時代であり日本では卑弥呼が生きている時代になるのであろうな。
後漢末期に起きた黄巾の乱から始まり魏、呉、蜀と三国が覇権を争っていた時代のことを後の世で三国志と呼ばれている。
どうしてそんなことを説明しているのかというと・・・姜維という人物に憑依転生をしてしまったのだ。何を言っているのか分からないかもしれないが自分もどうしてこうなっているのか分からないでいる。
いやいやいやいや!?姜維?姜維!!?と自分は驚きながらも姜維に関して思い出していたのだ。
何せ三国志で有名な劉備や曹操などが亡くなって更にその意思を付け継いだ諸葛孔明が亡くなり更にその意思をつけ継ぐことになるのがこの姜維、つまり自分なのである。
説明を少しするだけでも分かるかもしれはないが姜維はかなり後半に登場する人物であり主な主人公格の英雄たちとは殆ど出会えない時期に活躍している人物なのであった。
姜維、あの有名な諸葛孔明の弟子として諸葛孔明の北伐を継続させて魏と何度も戦いを繰り広げたが国力を疲弊させて結果的には滅亡を招いてしまった。
その為に後世では評価が別れている人物になっているがどうして姜維!?何よりも諸葛孔明が亡くなった後の時代に転生したのー!?
この目で諸葛孔明を見たかったのにそれにあの関羽や張飛など未来の世界で劉備に付き従った英雄たちをこの目であって会話だけでもしたかったのに何でこんな時代に生まれてしまったのだ!?
確かにこの時代は正式に三国時代であるけどさ!?いや、今はそんな事よりもこの状況を何とかしないとならないのだ。
何故ならば蜀漢と魏の国力差はあまりにも桁違いなのである。確かに勢力図ではそこまで大きく差はないが実際の蜀漢は山ばかりで人が住める場所はほとんどないのだ。
まあ、防衛する時はこの山脈たちが天然の要塞となり外敵を防いでいるからメリットもあるのだけどね。
確かにこのままの勢力図ではこの先も生き残るのは怪しい。それにいくらか勢力を伸ばしても中華を統一する程に力はない。
それにメリットよりもデメリットの方が大きいと自分は考えている。
その最大の要因として遊牧民族の存在が大きい所であろう。今でもかなりの脅威なのに時代が進むに連れて更に凶悪していくのだからたまったものではない。
なので中華統一するのはあんまり良くないと考えている魏が治めている華北や中原とかは遊牧民族たちが得意としている騎馬を思う存分に使われてしまう場所であり防衛はかなり難しいだろう。
そう考えていると今よりも勢力図は拡大させるが中華に対するよりも南に中心に勢力を拡大させたほうが無難である。
魏からは長安、それを守る要塞を国境にしたいと思っている。つまりは中原や華北には何も手を付けることはしない。
狙うのは長安、それよりも西側並びに上庸郡位だろう。
これぐらいならば今の国力でも十分と狙える上に防衛する時も無理なく出来る範囲となるだろう。
中華を統一して漢王朝の復活は無理であるがこの思い描いた勢力ならば本来の歴史よりも長く蜀漢が生き残る可能性が高いと考えている。
流石にモンゴル帝国とか襲来したら滅びてしまうかもしれないけどそこまで生き延びたらむしろ勝ちまである。
ともかく今は大きな地位を貰っているので早速、陛下にお願いをして出兵の許可を貰おう。
近い内に自分の予測通りならば公孫淵の大規模な反乱が起きるのでそれに乗じてまずは上庸郡を奪い取る。
その間はあの化け物司馬懿は公孫淵の所に向かうから今ならば奪い取れると確信をしている。
まあ、相変わらずに北伐にあんまり積極的ではない者達のせいで1万ほどの軍勢しか起こせないと思うけど。
上庸郡を奪取するには問題がない、何故ならばその後に起きる事を考えれば防衛する必要は無いのだから。
何故か?と言うとその答えはすぐに分かると思うけど実は二代目、魏の皇帝がもうすぐに危篤状態になるので偏狭な地に構っている場合ではなくなるのだ。
その上に三代目皇帝に変わった瞬間を狙われて呉が実は北上をしていたのだ。あんまり歴史で語られることはないけど意外と良いところまで行けたらしいのでもうひと押しがあれば・・・。
だからそのひと押しの為にこの上庸郡を制圧しておきたいのだ。そうすれば荊州方面の前線が崩壊して魏が歴史よりも弱体化が進むと考えているから。
まあ、その後に呉に待ち受けているのはあまりにも酷い国内の乱れが待ち受けているけど魏を弱体化させる為に一役買ってくれるはずだ。
本音で言えば孫権が死ぬまでまともでいてくれて国内の乱れをせずに亡くなってくれると助かるのだけどな、それは無理だろうからそこは諦めているけど。
それとどうして諸葛孔明はこの上庸郡を奪わなかったのか。それは上庸郡を攻めるのはとても簡単であるがいざ、負けてしまうと退却が非常に難しいのだ。
河の流れを利用して下流するだけなので物資も運びやすく兵士たちの移動も苦労はあんまりしないが負けるとそれが全て嫌な方向に向くので諸葛孔明みたいな確実に安全という考えの人はあんまり進みたくないと言うのが考えだろう。
けれども戦いとは常に危険と隣り合わせなのである、多少の危険は承知で向かうしかない。
その上に諸葛孔明が何度も北伐をしていたおかげで上庸郡には攻めてこないだろうと油断をしているのだ。
まあ、実際の歴史は攻めようとはしたらしいけど結局、攻めることはなかったからその油断は後世の人からすれば油断をしても良いことであるのだけど後世の人からすれば攻め入れる好機なので攻めるしかなかった。
それにあの未来の日本でも公式チートと呼ばれている諸葛孔明が成し遂げられなかった北伐を成功させるには未来の知識やこの時代の情勢を思い出しながらゆっくりとしかし、時には大胆に動かないとならないからな。
そして無理もない北伐をして蜀漢の未来を切り開いてみせる。あの公式チートとやりやった司馬懿さえ居なくなれば何とかなるかもしれないからな。
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