聴け ヘルマン・ヘッセの声
与方藤士朗
第1話 ヘルマン・ヘッセと文通した日本人作家の話
おことわり:この作品群はヘルマン・ヘッセ、四反田五郎両氏の書簡を日本語に翻訳された資料を基に、著作権を侵害しない範囲において筆者の見解を述べて参ります。
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ここでご紹介するのは、ドイツの文豪ヘルマン・ヘッセと十数年にわたって文通をしてきた日本人作家・四反田五郎という人物にまつわる話である。
著者は1993年、大学を卒業して間もない時期であったが、御縁あって四反田五郎氏の講演を主催者の一人として開催した。当時大検こと大学入学資格検定の普及や不登校・高校中退の問題で熱心に活動されていた人物からの引き合いによって実現したものである。会場は、岡山市立北公民館。津山線で岡山の次の法界院駅から歩いて数分の地にある。
私はそこで、かの大文豪と今生において文通という形でやり取りのあった作家の話を通して、ヘルマン・ヘッセという異国の大作家の人となりを知ることとなった。
大学は法学部で特に文学作品などを読んでいたわけもなく、ヘッセとの接点といえば中1の国語の授業で「少年の日の思い出」という作品を学んだくらいであったことに加えてその後も特にヘッセと接点があったわけでもなかった。
そんな私でも、わずか1度の邂逅は数十年の時を超え、改めてヘッセ・四反田の関係性について向き合うこととなった。正直これまで、両氏の作品をまともに読んだことはなかったのであるが、そうであるからこそ見えるものもあるのではないか。
彼らも作家なら、私もまた、作家である!
一作家として、半世紀以上前の作家たちの姿に迫っていきたい。
2025年1月19日
与方藤士朗
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