第33話「最後の再開」

さよならなんて

いつものように

最後になってしまう

いつだって

誰かに

いつだって

心に

ずっと居たいと

思っていた


なのにさ

ひどいよね

言葉が宙をまう

これってほんとに

誰の世界ですか


いつか消えたいを言って

愛してるが

刺さりました


これは誰の世界

これはさよならを

忘れる世界?


まだ遠いけど

ずっと信じてよ

また明日になって

今日だけは

また暗い暗い

そんな最後のさよなら


ほら、素敵だったね

ねぇ、ねぇ。


ああ、さよなら。

いつだってさよならだったね。


あーあ、


ねぇまだ

ここには

さよならが

さよならと言ってくれる

あなたが

いるのですよね


ほんとに

ここは

あなたの

言った世界

あなたの生きた世界


もう終わりとは言いません

さよならだけを聞ければ

忘れることもありません


だけど


やっぱりそうか


ここが最後

最後なんですね


あーあ。

また会いたいのに。

それでも、それでもですか


ほんとに好きです

それだけの愛です

だからまた

ここで

ここで最後にして

私も眠ります

あなたのように

私もさよならをつげて


そっと風になって

またあなたと会います

ね、いいですか

あなた。


最後と最後の再開を

ここで再開を


あぁ。

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