詩集 -TodoNiceTime.

NiceWell

第1話 泣き泣きの夕べに

遠く儚い

その旅路に

言葉を費やす

まだ遠いのだと

逡巡を超えて歴史を感じ

その空気に

息は刺さる


どこか感慨をくぐらし

その終わりに

しづる夢を見る


きっとまだ

言葉を返して

その終わりに

さよならを巡って


まだ生きてしまえばいい


だから今だけは

ほんのり色づく


この赤に

きっと女々しさなんて

言えたら

いいのに


言葉は束になって

空を見せる


だからいいね

とてもいいね


まるで世界がきれいだ


とてもきれいだ


ね、いいかな


この春に手向けた

その栞とかんざしは


きっとまだ終わりへ向かはない



だからただ生きよう

この人生のある限り強く生きよう


それだけだ

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