第40話 幕間の話② 男子のわちゃわちゃ会話※台詞のみ


 幕間の話【ヤンデレ男子のわちゃわちゃ会話】

 ※台詞のみ


 一応男子たち同じオンライン対戦ゲームをやっていて、みんな世界上位ランカー。

 そのゲーム内のミオの字名が“Bloody Romeo”。とても強いけど、外道プレイすることで有名。

 彼を認識すると、プレイヤーはみな脱兎の如く逃げていく。

 多分3人共闘してもミオが琉斗と晴樹を裏切って殺害する。めちゃくちゃ2人が怒って実際に抗議されるのを、めっちゃ笑顔で対応するミオ

「はは、裏切られる方が悪くないかい?」

「...言いやがったな。針ケ谷、協力しろ、コイツ仕留めるぞ」

「えぇ、もちろんお供しますよ。お義兄さん」

「...その呼び方マジで辞めろ」


 ※

 

 琉斗が仕事から帰宅。母屋の自分の部屋の襖開けると、ミオと晴樹が床で寝そべりながらゲーム中。

「おかえりー琉斗」

「お義兄さんおかえりなさーい」

「...なんでいるんだよ。しかもここ俺の部屋だぞ」

「琉斗の部屋の方が僕の部屋より大きいから」

「お邪魔してますー」

「隣の襖開けりゃいいじゃねぇかよ。針ケ谷もなに当然に居座ってんだよ。しかもお前...もしかして泊まる気か?」

「はい!さっきお義父様が泊まっていっていいって言ってくれたので!」

「ボストンバッグ持って泊まる気満々やつ無下にできないだろが。しかもお前“義“って付けて呼んでるだろ」

「まぁそのうち自分の実家になるわけですし。予行練習的な意味合いも兼ねてます」

「...ほんとお前ふざけんなよ」

「ジッカ?実家?どういう意味で使った晴樹?」

「自分のお嫁さんの生まれた家って事」

「あぁ。...じゃぁ晴樹の実家じゃないよね?僕の実家だよね?」

「はぁ?」「what?」

「どっちもなんねーわ。俺の実家だわ」

「はぁ?ずるくないですか?」

「はぁ?ずるいくないかい?」

「ほぉ?なら週末2時間以上正座強いられて、香道のみならず書道も源氏物語も古今和歌集の知識も勉強するっていうなら話聞いてやる」

「あ、それはいいです」

「ゲンジ?コキン?なにそれ食べれるの?」



 夕食終わって風呂入って3人和室で雑魚寝(ミオと琉斗の間の部屋)しながらゲーム中。

 一応男子たち同じオンライン対戦ゲームをやっていて、みんな世界上位ランカーだったりする。ミオのゲーム内の字名が“Bloody Romeo”。強いけど外道プレイすることで有名。

 

「そういえば、この間のやつミーチューブにupしたらめちゃめちゃバズりまして。ブラッティロミオが共闘してるって」

「upするなよ。...結局殺されたけどな」

「Bloody?誰のこと?」

「「お前だよ」」

「あぁ。だからみんな僕見るとそう叫ぶのか」

「あんだけ外道プレイしてたら叫ばれるわ」

「ミオ今までこのゲームにどれぐらい課金した?軽く3桁いってない?」

「...カキン?火金?」

「どれぐらい今までこのゲームに金、使ったのか聞かれてるんだよ」

「え?お金使ったことないよ?」

「「はぁ?」」

「いやだって、現れる時いっつもその時限定のガチャレア装備じゃん!」

「ん?あれは送られてくるから」

「は?誰からだよ」

「知らない」

「え?」

「どういうことだよ」

「Um...17歳の時かな。友達がme tube liveで初めてこのゲームする僕の装備を、見てる人から寄付してもらう実況をやったんだ。…これがその時の動画」

「あ、ブラッティロミオの解説で必ず出てくるやつじゃん!あれミオだったの?」

「...つまりずっとお前には勝手に装備を送りつけてくるパトロンがいるって訳だな。しかも複数」

「そう。たまに同じの来るから、捨てたりするけど」

「捨てる...?レアアイテムを捨てる...?」

「だってゲームだよ?そんなProductivityのないものにお金を払うのどーかなぁ?大丈夫?」

「...お義兄さん、こいつ今俺の地雷を踏みました。ご協力願えますか?」

「あぁ、今のは俺のも踏んだな。その呼び方辞めろっつってんだろ」

「じゃあ琉兄ぃ?」

「...お前はずっと踏みっぱなしなんだよ」

 襖をスパンと開けて朱里登場。

「みんな、メロン持ってきたよー!食べない?」

「ジュリ〜!うん食べよ?」

「お風呂上がりの朱里先輩お風呂上がりの朱里先輩お風呂上がりの朱里先輩」

「やめろ気持ち悪い俺の妹の名前を唱えるな」

「...ここから大学通っていいか、お義父様と交渉していいですか?」

「逆に交渉の余地があると思うお前がすげぇよ」

「いいな、みんなで川の字で寝るの。...楽しそ」

「そう?ジュリ、だったらボクの隣で眠る?」

「危険ですって。先輩俺の隣でいいですよ?」

「どっちも危険なんだよ」

「...琉兄の隣だったら?」

「は?」

「琉兄の隣は、だめ?」

「あー...」

 朱里曇りなき眼。

 無言で朱里の両肩に手を置く琉斗。

「ダメ!1番dangerousなの琉斗だから...!」

「そうですよ!妹の位置情報逐一確認するような兄貴ですよ...!?」

「うるせぇよ!...朱里、離れまで送ってく。あー、蚊に食われると、危ないからな」

「蚊?」

「ボクも行く。カ、が心配だから」

「俺もです。蚊、が心配なんで」


幕間の話③に続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る