第22話
大賢者オニユリ
かつて勇者と共に魔王を倒した仲間の1人
平和になってからは、マール城の王子と結ばれ
1人の娘を授かったが、産まれて間もなく娘が行方不明になり
今も尚、行方不明となる娘を探し続けている所に
魔王軍のチュリが城に訪れた
その時の一言が
『娘に会いたいのでしょう?会わせてあげる代わりに私に協力して下さい。悪い様にはしませんよ』
そこから着せ替え人形の私や、鎧や家具達に意思を持たせ
王妃様達はゾンビとなってしまった
止めるためには、根本であるチュリをどうにかするしかない
そうこう考えてる間にも、サンゴさんは
空中を飛びながら必死に王妃様の魔法を避け続ける
「オニユリ様に勝てるわけないじゃない!ちょっとどうにかしなさいよ人形!」
「絶対に勝てない……という常識はない!!!何とか止めるしかないですなぁ!!トランスフォーム!」
「変身してる時間あるなら協力しろぉぉ!!!」
「なんだと貴様ぁ!変身は女の子にとって夢オブ夢なんだぞ!!!!」
「知っらないわよ!」
時間かけてウエディングドレス姿になり
王妃様がサンゴさんに意識が向いてる間に
後ろに回りこみ、両腕を掴み狙いを定めないようにする
サンゴさんはその隙に体勢を変えて弓矢を取り出す
「でかしたわ人形!これで大人しくなりなさい!」
魔法封じの魔力を矢に注ぎ込んで放つ
しかし、その矢は王妃様に届くまでに
バリアで防がれてしまう
やっぱり、魔力耐性は凄いよなぁ……
「やっぱり大賢者相手に魔法じゃ部が悪すぎる……」
「どうします〜?僕がメインで戦うから援護お願い出来ます〜?」
「はあ?!なんで私が援護なんか……その方が効率的か…ちっ、しくじるんじゃないわよ!」
「サァーイエッサー!」
そんな会話をしていると
王妃様を中心に爆発魔法を唱えてくる
私は慌ててジャンプで避ける
サンゴさんは率先して矢を放って意識を逸らす
隙を見て近づいて回し蹴りや正拳突きをするが
ことごとく避けられてしまう
「ちょっとしっかりやんなさいよ!」
「なんだとぉー!貴様15cmのヒール履いて戦ったことあんのかー!」
「じゃあ尚更変身しなきゃ良かったでしょうがぁー!」
そんな会話してると、とてつもなくデカい火の玉が飛んできて
僕は避けきれずに吹き飛ばされる
壁に打ち付けられる
くっそぉ……これ勝てるのかなぁ…?
【第22話 夢オブ夢】
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