世にも奇妙な夢日記
瑠璃人
新年早々
とあるマンションの一室。まぁ自宅だけど。俺はこれから来ようとする悪夢に立ち向かう。中庭から友達の声がする。
「よいしょおおおお!」
なんなんだあいつは。気狂いかよ。そんなことより悪夢がブンブンと羽音を鳴らしながら自分の部屋の扉にタックルしている。あれ俺いつ扉閉めたっけ。まあいいや。そっと扉を開く。すると、やけにうるさい音共に茶色く黒い虫が飛んでいた。そうゴキブリだ。気色悪い。でもなんかツノ生えてんだけど。カブトムシもどきかよ。まるで木に張り付くかのように壁に張り付いている。
「無機物のくせに調子乗ってんね⭐︎」
友達が来た側の部屋からパジャマ姿で出てきた。
「え、なんでインの」
「なんとなく」
いつのまにかデスクにアサルトライフルのエアガンがあった。すぐさま手に取ってもどきに向ける。いなくなっちゃった。まぁぶっ放すか。軽快な連射音と共に色とりどりのBB弾が発射される。
「ねえ見ろよ。虹が出来…」
友達いない。どこいったんだヨ。中庭か?そう思って中庭を見ると、中庭が水浸しになっていた。崖の上のポニョかな。なんかやけに澄んでるし。でかい魚が泳いでいる。なんて名前だっけ。あ、そうそう。ダンクルオステウスだった気がする。なんか疲れてきた。ソファに座ろう。なんかいる。ゴキブリ君は元気そうに脚を組んでコーヒーを飲んでいる。武器は?辺りを見回すと。コロロと書かれた缶があった。
コロロってお菓子じゃないっけ。と思いながら素早く手に取り奴に向けって発射する。出ねえ。ただゴギブリがパシッ、パシッと音を立て赤く点滅し始めた。蜂が死ぬ時の断末魔をあげて白い煙が上がった。マイクラじゃないんだから。引き込まれる感覚に陥る。ゆっくりと目が開く。カーテンがまだ黒い。夢、か。もう一回寝よう。
世にも奇妙な夢日記 瑠璃人 @ruribito
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