第49話 青年との決着
青年と戦い続けて18時間が経過した。
俺はまだまだ戦えるが、こんな不毛な戦いを明日も明後日もするのは、時間が勿体無い気がする。
青年を助けに、他の仲間の能力者や軍隊が、助けに来る事も無かった。
グリーンランドには俺と青年しか居ない。
後は体長何十メートルの巨大な羽妖怪が、ログハウスの周りに何百体も居るぐらいか。
あれ?この羽妖怪は、青年が出現させているんだよな?
何で、この羽妖怪で俺を攻撃しないんだ?
俺がログハウスの中に居続けるなら、巨大な羽妖怪が中に入っては来られないし、外で待機させてるのも分かる。
さっき俺は一度、ログハウスの外へ出た。
今も、また外に出て、青年を外で氷漬けにしようとしてる。
この時に、外で待機してる羽妖怪で俺を攻撃すれば良いのに、して来ない。
周囲を注意深く索敵しながら、俺を追ってログハウスの外へ出て来た青年を攻撃する。
氷魔法で青年の周りをマイナス200℃近くまで下げて、氷漬けにした。
青年は、予想通り氷漬けにならず、すり抜けてしまった。
そこまでは予想の範囲だったが、索敵していて少しだけ変化があった。
氷漬けにした瞬間、羽妖怪の数が1減った。
直ぐに数は元に戻ったが、これって青年は、俺の攻撃が効かない訳じゃ無くて、羽妖怪がダメージを肩代わりしてるのかも?
ログハウスの外へ出ているので、地球にとって危険な魔法は使えないから、光魔法のレーザーを青年に放つ。
青年をすり抜けて、レーザーは地面の雪を溶かして消えた。
やっぱり羽妖怪が1減った。
1秒もしない瞬間、羽妖怪の数は元に戻ったが、確信が俺に芽生えた。
グリーンランドに居る、巨大羽妖怪の数は666体。
青年に翻訳機で話しかける
『グリーンランドに居る羽妖怪を全て倒したら、君は俺の攻撃を防げるの?』
明らかに青年は、狼狽、怯え、不安な目をして俺を見ている。
俺はニヤッと笑いながら、グリーンランドに居る巨大羽妖怪666体に、レーザーを直撃させて消滅させた。
青年は直ぐに666体の羽妖怪を出現させたみたいで、索敵に羽妖怪は復活していた。
そこから俺は連続で、羽妖怪をレーザーで消しまくった。
青年も消されたら直ぐに、羽妖怪を復活させていく。
20時間もの間、消して、復活をお互いに繰り返していくと、青年は肩で息をするようになって、羽妖怪の復活が僅かに遅くなっている。
それから5時間もしないで、青年は魔力?MP?が枯渇したのか、地面に倒れ込んで、羽妖怪は復活しなかった。
グリーンランドの雪が溶けきった寒い地面に、息はしているけど、頭から倒れて、立ち上がる事も出来ずに、青年は俺を目だけ動かして見上げている。
風魔法で青年の手を切ると、すり抜けずに、青年の手は身体から切り取られて、手の無くなった身体から、真っ赤な血が噴き出ている。
『もしかして地球の羽妖怪、全て居なくなった?』
『何週間も戦う気で居たのに、もう終わり?』
『仲間を呼んでもいいし、君の魔力が回復するまで待ってもいいが、どうする?』
青年
「私の負けだ、貴方に勝てる気がしない」
心を折る事に成功した。
青年の手足を切り取り、目と耳を潰して、青年の妹を閉じ込めているアイテムボックスに、彼も閉じ込めた。
ログハウスは青年が居なくなっても、消えずに建っていた。
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