狂気的な愛

なんとも歪で、狂おしくて、それでいて深い愛情だろうか...
決して主人公は怒って虐待するのでも、躾のために虐待するのでもない。
ただ、ハルトの生み出す表情、反応全てが愛おしくて、色々な顔を見たいから虐待する。
そして、優しくすることで、喜ぶ顔が見たい。そこには、自分の手で支配できているという欲望も混じっているだろう。
しかし、ハルトは決して嫌がっていない、それが愛だと信じているから。とはいえ、痛く苦しんでいるのは事実。
彼女はしっかりと料理も作り、遊び道具も与え、褒めることも忘れていない。
ただ1つ、ハルトへのhurt以外は、世間的にも承認される子供への愛情なのだ。
2人だけの世界ならば是認されるべきものなのか、愛であれ痛みや苦しみを与えることは悪なのか、悪だとしても紛れもない愛であることには偽りないのだろう。
この作品では、そうしたなんとも狂気的な世界を味わうことが出来ます