第2話リンの過去
リンの過去第二話
リン
『お父さん!お母さん!だーいすき!』
お父さん
『わー嬉しい事言ってくれるじゃないか!』
お母さん
『嬉しいわ。ありがとうリン。リンが生まれてきてくれて幸せよ。』
親戚のおじさん
『リンちゃん大きくなったな〜!ほら高い高〜い!』
リンはキャッキャと笑い声を上げる。
ある日幸せは突然終わりを告げる。
お父さんとお母さんは何者かに殺されてしまった。
親戚1
『可哀想にね。あんな良い人が、、、。』
親戚2
『誰が世話するのよ。うち大変なのよ。』
親戚3
『面倒なことになったな。』
親戚のおじさん
『私が引き取りましょう。育ててみせます!』
親戚1
『おお!あんたって良い人だったんだね。助かるよ。じゃあ任せたよ。』
親戚の人達は帰っていった。
そして親戚のおじさんは言った。
親戚のおじさん
『もう大丈夫だよ。安心おし。』
リン
『うん!おじさんありがとう!』
そして人の気配が消え、おじさんと二人になった。
親戚のおじさん
『ふ、ふははははは!これで財産は俺の物だ!
屋敷も土地も全て!世の中金さえあれば何でも出来るぞ!輝かしい人生の幕開けだ!』
リン
『おじさん嬉しいの?』
親戚のおじさん
『ああ嬉しいとも。さあうちにおいで。』
奥さんがリンとおじさんを出迎えた。
奥さん
『どうするの!お世話するの大変なのよ!』
親戚のおじさん
『ばかか、世話せずに森に捨てるんだよ。』
奥さん
『そんな、、、可哀想よ。』
親戚のおじさん
『捨ててこい。』
奥さんは泣いて悲しみました。でもおじさんが怖くて言う事をききました。
奥さんはナイフをリンに渡して言いました。
奥さん
『これから良い所に行くから大切に持っていてね。役に立つと思うわ。さあ行きましょう。』
リンと奥さんは森に行きました。
奥さん
『リンちゃんここにずっとずっといてなさい。
すぐにお父さんとお母さんが迎えにくるわ。』
リン
『本当?』
奥さんは泣きながら言いました。
奥さん『ええ。』
リンは森にずっといました。
するとウサギが出てきて言いました。
ウサギ
『何してるの?こんな所で。人間のもとにお帰り。』
リン
『お父さんとお母さんを待ってるの。』
ウサギ
『、、、そうかいじゃあ僕と友達になろう。』
リンとウサギは楽しくおしゃべりしました。
するとリンはお腹が空いてきました。
リン
『お腹すいた。』
ウサギ
『そうかい、じゃあ僕を殺して人間に売りなさい。高く売れるよ。』
リン
『嫌だ!友達を殺したくない!それにひとりぼっちになるのもう嫌なの!』
ウサギ
『僕は君になら殺されてもいい。充分生きたんだ。君に生きて欲しいからちょっと我慢してね。』
ウサギは不思議な力でリンに殺させました。
リン
『いやぁぁぁ!ウサギさん!ウサギさん!』
ウサギはぴくりともしません。
リンは泣いて泣いて泣き続けました。
そしてウサギの死を無駄にしない為、街に戻って来ました。
そしてウサギを売って外に出ようとすると、
親戚のおじさんに声をかけられました。
親戚のおじさん
『良い物持ってるじゃないか。おじさんにくれないか?』
リン
『ごめんなさい。生きていくために必要なの。』
親戚のおじさん
『うるさい!さっさと渡せ!』
リン
『きゃあ!』
リンからおじさんはお金を奪い言いました。
おじさん
『お前の両親も早く死ねば良かったんだ。そうすれば金があったのに。早く殺せば良かった。』
リンは呆然として言いました。
リン
『お父さんとお母さんを殺したのって、、、』
おじさん
『俺だよ。あーはっはっは!誰も文句言えないぞ!俺は一番の金持ちだ!』
おじさんは出ていきました。
リンはだんだんと怒りと憎悪に包まれました。
リン
『よくも、、お父さんとお母さんを。』
そんな時ふとナイフが目に入ります。
リンは笑って言いました。
リン
『殺しちゃえばいいんだ。大丈夫殺し方はもう知ってるよ。』
リンはある日の夜、屋敷に忍び込みました。
おじさん
『やめろ、やめてくれ!』
リン
『お父さんとお母さんにやめろって言われても、言う事聞かなかったから死んじゃったんでしょ。じゃあね。バイバイ。』
おじさん
『ぎゃぁぁ!誰かっ誰か助けてくれ!』
リンは何回も刺して殺しました。
すると奥さんと子どもがいる事に気づきました。
怯えています。
リン
『おばさんナイフありがとう!本当に役に立ったよ!だから殺さないであげるね!』
リンは悪魔になったのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます