僕だけの君、君だけの僕
アライグマ
プロローグ
高校生のときに両親を亡くして、大学に行かないまま就職。
高校生の頃にアルバイトをしていた飲食店で働いていたときの常連さんがたまたま大手会社の社長で僕を気に入ってくれたご縁で普通なら大卒以上からじゃないと入社試験すら受けられないのに面接のみで合格になった。
同級生にも将来は安泰だと羨ましがられた。
失敗するかもしれない。怒られたりもきっとするだろう。
だけど、受けた恩は必ず返すんだ。
そして天国にいる父と母にも安心してもらえるように立派な人間になる。
働いて給料を貰ったら、これまで我慢していたゲームやったり、たまに旅行行ったりなんかして、ドライブデートしたり、記念日にはちょっと豪華なディナーをしたりなんかしちゃって。
結婚して、子供ができて、出世して部下に頼られたりして……
そんな誰もが望む幸せが欲しかっただけなのに。
今、僕の前には帰りに寄ったホームセンターで買ったロープがぶら下がっていた。
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