帝国を追放された第四皇子の俺は祖国を滅ぼし全てに復讐ざまあします

しぇりおん

設定・キャラクター

※若干のネタバレを含みますご注意下さい(随時加筆します)

※その場のノリで書いてる事もあります、御了承の上で御覧ください

忘備録として書いてあります、このキャラ何?と思ったりしたらその都度見て思い出して下さい


地理・国家


アパルーサ中央大陸

物語の主な舞台になる大陸、作中では単に中央大陸と呼称される事が多い

現実におけるヨーロッパの文化圏が大陸中央部に広がっており、作中における西方系という呼称は、現実における中東系という意味合いで使用される

そのため白人系が大陸中央における中心的な人種であり、それに基づいた価値観や歴史が構築されている


南方大陸

作中では名前のみ言及される事が多い、国家は存在せず大陸諸国の植民地が多く、それ以外の土地は未開であり未知の部族がそれぞれ支配していると推察される

中央大陸への奴隷の供給源となっており、紅茶など熱帯地帯の特産品はほぼ全てがこの大陸から供給されている


キャバリア山脈

中央大陸北部を二つに分断するように存在する大陸最大の山脈

中央部にはキャバリア峡谷という、山脈を分断するように通る峡谷があり、北方諸国との唯一の陸路がある


ボルゾイ火山

中央大陸中心部にある巨大火山

約六百年前に大噴火を起こし、大陸全土に寒冷化と食糧危機を招いた


アンダルシア帝国

中央大陸中心において最大の版図を誇る巨大国家

約五百年前に建国され、帝政を採用し現在の皇帝はジェラール・フォン・アンダルシアで十七代目にあたる

奴隷制を採用し強固な軍隊、帝国金貨による強大な経済を武器に、大陸諸国に強い影響力を及ぼしている


レークランド王国

中央大陸北部にある小規模国家

約二百年前北方地域の帰属を巡りアンダルシアとウェルシュが争う中、レークランド将軍によって帝国軍の一部と共に独立し建国された

緩衝地帯が欲しかった両国は、独立を承認し正式な国家と認定された

アンダルシア帝国、ウェルシュ王国、北方諸国の三国に接している為、難しい舵取りを迫られている


ウェルシュ王国(ウェルシではない※作者でも間違える)

中央大陸中東部に位置する中規模国家

大帝国が存在した時代に、国としては一度消滅しているが、その後再建される、歴史の長さで言えば千年以上を誇る

かつてはアンダルシア帝国黎明期における、最大のライバルであったが、現在の国力は帝国の足元にも及ばない

貴族が奴隷と平民を支配しており、税の搾取によって困窮する者が大半を占めるものの、歴代王家は何もせず崩壊は間近とも言われている


北方諸国

中央大陸北限に位置する小規模国家群

三カ国による同君連合であり、三年に一度の持ち回り制で国王が変わり、民間から選抜された代表者による評議会により国政が決定される

アンダルシア帝国とは鉱石を輸出して穀物類を輸入するなど、友好関係を築いている

防衛協定によりどちらかが戦争になれば、自動的に参戦する事になっている


西方国家

中央大陸西部に位置する国家群

砂漠とオアシスの国とも称される、奴隷制発祥の地とされているが、相次ぐ奴隷の反乱により現在奴隷制は廃されている

王家の盾と呼ばれる御三家があったが、とある理由によりある家が取り潰しとなった


東方国家

中央大陸東部に位置する国家群

大帝国による東方征伐により滅亡しかけるが、奇襲により皇帝を討ち取った事で窮地を救われた

現在はとある国家の本土を除き、西からの脅威に備えるという名目により、東方と呼ばれるほぼすべての地域が、ある国の事実上の属国となっている

奴隷制は無いが厳格な身分制度があり、支配層と非支配層に分かれている


騎馬民族

中央大陸西方の草原地帯を支配する氏族連合

大帝国が崩壊した直後の百年近くの間、略奪などの猛威を大陸全土に振るった

現在は氏族会合で有力氏族が他国との取り決めを行うなど、かつて程の強大な勢力では無いが、それでも各国からは最大限の警戒をされている


南方国家

中央大陸南部の半島に位置する国家群

主に都市国家の連合体であり南方大陸発見以降、大陸間交易をほぼ独占して来た

大帝国時代から繁栄しており卓越した航海術によって、内陸国家のアンダルシア帝国よりも海洋貿易に優れている

かつては、内陸国家のアンダルシア帝国が南下政策を取った事により、併合の危機に陥った

しかし、アンダルシア金貨の流通量の増加や、海上交易路の安全保障を条件に併合は見送られ、奴隷貿易を中心に海上交易の拠点としての地位を確かなものにした

自由都市とも称され、他国の文化を受けて独自の文化が構成されている


大帝国

かつて存在した超大国、その版図は大陸全土に及び、東方国家以外ほぼ征服した

約千五百年前に建国され、その後千年以上の月日を掛け拡大したものの、約六百年前の東方征伐に失敗し、皇帝の死と共に瓦解した

大帝国の瓦解後も内戦は続き、大陸全土に荒廃をもたらし、いわゆる暗黒期と呼ばれる時代が到来する原因となった


用語・世界観


宗教観

作中世界における主流な宗教は自然を崇める事が中心であり、名を持つ神が居るわけでは無い

そのため漁師であれば豊漁の神に、農夫であれば豊作の神に祈りを捧げる

教会は祈りや懺悔の場を提供するという認識であり、教会が大きな権力を握っているわけではない

その他の教会の役割として孤児や浮浪者の支援があり、そのための義援金などの寄付は、とても良い道徳的な行いと認識されている

生前に善行を重ねれば天国に、逆に非道な行いは煉獄にとい価値観が一般に浸透している


奴隷制度

西方国家に起源を持つ制度で、大帝国が大陸全土を支配した事により中央大陸各地へと広まった

大帝国が崩壊した現在も中央大陸各地でこの制度が採用されており、今のところ廃止した国は少ない


ヒシャーム家

大陸西方に起源を持つ一族

大帝国の崩壊と共に訪れた、暗黒期の頃に大陸中央部へと渡ったとされている

暗黒期の間に起きた戦争や政争の裏で暗躍して、その名を響かせた

アンダルシア帝国の誕生と共に、皇帝家と接触を図ったが、初代皇帝オーギュストにより警戒され、取り入る事が出来なかった

しかし、三代目にしてようやく取り入る事が出来た。それ以降、皇帝家を裏から支える事になる


アンダルシア帝国製金貨

アンダルシア帝国内で主に流通している金貨

帝国内においては金貨に限り帝国製でないと使えず、他国製の金貨は両替しないといけない

毎年の流通量が商人連合と協議した上で決定され、金貨には帝国暦の製造年が刻まれており、金型も毎年廃棄されるため偽造金貨が流通する事はまず無い

そのため帝国内だけでなく国外においても、帝国金貨の価値は高く担保されているため、東方以外の大陸全土で流通しており、騎馬民族ですら帝国金貨で取引をする


金廃置換政策(きんはいちかん)

アンダルシア帝国が侵略に伴い行った政策

貨幣は通常、国家の滅亡と共に貨幣価値を失う。しかし帝国は侵略後も貨幣価値に準じて金貨の再分配を行い、さらには国固有の銀貨や銅貨はただの銀貨や銅貨としてそのままの価値を帝国によって担保される

それにより帝国に侵略されても、経済的損失は最小限で済むため。むしろ侵略に加担した方が良いという風潮まで生まれた


アンダルシア帝国軍

大陸最強とも呼び声高いアンダルシア帝国の常備軍

現在は二十五の軍団で構成されており、それぞれの軍団に五千から一万の兵士がおり総勢二十万を誇る

入隊後は徹底した規律を求められるが、強大な経済力による福利厚生がしっかりしているため、志願制でも兵士が不足するという事は無い

ハシムは当然としてアンジェやスレイも、士官学校の卒業者であるため正規軍の指揮が可能


近衛師団

ハシム旗下の戦闘部隊、非正規軍であり正規軍並の軍規は無いがそれに準じてはいる

ハシムが各地で拾い上げた孤児や奴隷を徹底的に訓練させ作り上げた、ハシムに対し狂気じみた忠誠心を捧げている

士官には継ぐべき領地が無い貴族の三男などを私費で支援し、士官学校に入学させて卒業後の多くは、近衛師団か別の目的の為に各軍団へと配属されている

現在は約三百の歩兵と約二百の騎兵で構成されている


帝国式方陣

アンダルシア帝国軍が運用する主要な陣形戦術

盾と槍で武装する事で機動力を犠牲にしつつも、全方位に対する攻守一体を実現した陣形である

元々は騎馬民族に対して大帝国時代から使われていた陣形。アンダルシア帝国時代からは騎兵で機動力を補い、陣形中央からは石弓からの射撃も可能にした事で現状最強の陣形とされている


ウェルシュ軍

ウェルシュ王国軍は、正規軍と貴族軍が同時に存在しており、総数は現時点で八万ほど

その内訳が正規軍五万と貴族軍三万で構成されており、そうなった大きな理由として、貴族の権力強化の一環とされている

正規軍だけでは対処出来ない出来事に対して、貴族軍が力を貸す事で貴族勢力の地位を維持する目的がある

歴代王の何人かは貴族軍の縮小を行おうとしたものの、その度に様々な妨害工作を受けた

果てには、内戦まで起きかけた為に、現在は誰も踏み込もうとしない禁域と化している


歴史上の出来事


暗黒期

約六百年前に大帝国の崩壊に伴い訪れた混乱期。約百年間続いたとされる


東方征伐

かつて存在した大帝国が行った東方諸国に対する大規模な軍事作戦の総称

大陸全土から二十万もの大軍を召集したが、敗残兵に皇帝が奇襲されると討ち取られてしまい、結果的に敗北した

この敗北が大帝国の崩壊を招き、後の暗黒期に繋がる


北方紛争

アンダルシア帝国とウェルシュ王国の間で二百年近く続いた紛争

北方諸国への玄関である峡谷道は、唯一の陸の交易路であるため双方が長年奪い合いを続けて来た

双方に疲れが見えてきた頃。レークランド将軍により独立宣言が行われ、北方地域を領土とする新たな国家の誕生が宣言された

緩衝地帯が欲しかった両国と、北方地域の安定が欲しかった北方諸国の三国の同意を経て、レークランドは正式な国家として承認された


登場人物

(容姿は暫定的、年齢は設定が複雑になるので一部のキャラ以外は確定していません)


アンダルシア帝国


ハシム・フォン・アンダルシア

本作の主人公(暫定で十八歳)

異国の血による褐色肌と王家伝統の金髪という相反する容姿を持ち、顔は美形と評される

アンダルシア帝国第四皇子であるが、異国の血が混ざる庶出の皇子ためか、帝国内においては軽視されがちであり、異色な者を側近にしているために、風変わりと称される事も多い

ある目的のために大陸各地にコネと駒を用意しており、あらゆる策謀を常に張り巡らせている


ライラ

本作のヒロイン

ハシム付きのメイドであり、実質ハシム陣営のNo.2である

褐色肌で美しい銀髪を持ち、誰もが美人と評するが怒らせると一番怖い

その理由の一つとして鋼糸の使い手であり、いつでもどこでも人を吊るす事が出来る

一般的なメイドには一切不要な戦闘能力を持っており、その理由には実家が関わってくる

ハシムに対して侍従を越えた重い感情を向けており、時折それをイジられる


アンジェ

ハシム旗下の近衛師団において副団長を務める

黒肌で赤毛の高身長な女性で南方大陸出身

奴隷時代に様々な経験をする中でハシムに買われる、最初は反抗的であったが、ハシムならいずれすごい世界を見せてくれると信じ忠誠を誓う


フウカ

ハシム陣営の諜報部門における、実働部隊の最大戦力であり、懐刀と称される

黒髪の少女で長めの前髪により分かりづらいが、とても可愛らしい顔立ちをしている

本人はネコと同一視する事を嫌がるが、まさしくネコといった性格をしており、神出鬼没で見かけても寝ていたりする

とある理由によりハシムの命を狙っていたが、今は毒の試作品を飲ませる程度に抑えている。かつての名残としてハシムと呼び捨てにする


カタリナ

ハシム陣営における自称軍師、実戦の経験は無い為そこをよくイジられる

青髪で少女の様な外見であるが、成人済みで二十歳を越えている。ソバカスがチャームポイント

かつては帝都にて司書見習いであったが、過激な思想により追放され、その後反帝国主義を主張し、処刑されかけたがハシムに拾われた

ハシムがカタリナにだけ話した、最終目標を聞き、それに至る為に本から得た知識を活かそうと奮闘中


ジェラール・フォン・アンダルシア

アンダルシア帝国十七代皇帝

大体五十代歳半ば?金髪で如何にも皇帝といった容姿

厳格で自分にも他人にも厳しい、ヴィクトルを除いて放任主義であり、問題を起こさない限り息子達の行動に干渉はしない


ヴィクトル

アンダルシア帝国第一皇子で四兄弟の長男

次代の皇帝である事を自負し、常に皇帝である父の側にいる

帝国の為であればどんな手段も厭わない、必要であれば兄弟すら敵視するためか、兄弟仲はかなり険悪である


オズマ

アンダルシア帝国第二皇子で四兄弟の次男

帝国内では主に軍務を司る、大雑把な性格な大柄の男であり武術に優れ、常に軍を率いてどこかしらで訓練に明け暮れている

斬馬刀と呼ばれる大剣を、片手で担ぎ戦場を進む姿はまさしく豪傑といった姿である


クラーク

アンダルシア帝国第三皇子で四兄弟の三男

帝国内では主に財務を司る、片眼鏡を付けた細身の青年で、物静かと称され感情をむき出しにする事はまず無い


ニコル&ノエル

第一皇子ヴィクトルとタチアナの間に生まれた双子

年相応の無邪気さで静かな帝城を賑やかす大抵の要因。オズマなどの叔父との関係も良好で、いつも何かしらの教えを請うている

しかし、ハシムだけは接触禁止が通達されているものの、双子はいつも無視して使用人やヴィクトルに怒られている


マリア

皇妃であり、ハシムを除いた兄弟の生みの親

上品な立ち振舞で皆を引き付けるが、時折ささやかな冗談を言うくらいには明るい性格をしている


タチアナ

ヴィクトルの妻でニコルとノエルの母親

ヴィクトルの顔色を常に伺うなど、自我というものをあまり持たない


クラウディア

オズマの妻

大人しい控えめな性格をしている。そのため、傍若無人なオズマの振る舞いにいつも困っている

オズマ曰く夜が一番凄いらしく、女好きなオズマが側室を持たない理由がそこにあるらしい


スレイ

ハシム旗下の近衛師団において、アンジェ副団長補佐を務める

茶髪で美形イケメンと称されとてもモテるが、本人からしたらだだウザいだけである

とても真面目で勤勉であり堅物とも称されるが、以外に弱点も多くイジりがいがあると言われている

士官学校時代ではハシムの同期であり、万年二位とも称されていた


シシリー

緑髪の快活な性格のハシム付き女性メイド、直属上司はライラ

とある貴族の一人娘であり、あわよくば殿下の・・・、と狙いを定め、メイドとして送り込まれたがライラの存在により撃沈、今は二人を応援しようと、要らぬ策謀を巡らせている


ヒューゴ

ハシム陣営の諜報部門における実働部隊に所属し、フウカの補佐という名のお守りを担当している

長い前髪により顔を見ることはあまり無く、基本は銀色の髪だが若干黒ずんでいるためその髪は灰色とも称され、その髪色から敵対者からは灰被りやネズミとも呼ばれている

冴えないオッサンと評される容姿をしており、見た目通りだらしない生活をしており、暇があれば酒に女に博打三昧である

しかし若さや女である事が足枷になるような作戦においては、かなり重宝されており、やるときはやる男だが、実際はそこまでの頻度ではない


ラル

ハシム陣営において軍師見習いをしており、カタリナの補佐が主な任務

本人は男を自称しているが、中性的な顔立ちにより誰もが性別を疑っている

気弱で臆病な性格であり、かつては帝都にてカタリナの後釜として司書見習いをしていたが、その性格ゆえに司書長からは使い走りにされていた

その様子を憐れんだカタリナにより拾い上げられ、ハシム陣営へと加わった


フリック大使

レークランド王国に駐留する帝国大使

自身の出世の為に様々なコネを得ようと日々奔走している


ギュンター宰相

帝国にて宰相を務める、中年代の男性

中間管理職の悲哀を体現した様な人物であり、いつも胃を痛めている


サイモン司書長

帝都の大図書館にて司書長を務める、中年台の男性

司書長という肩書に対して、小物やゲスと呼ばれる程人望が無い

孤児を拾い上げてはこき使い、カタリナやラルも耐えきれず離反した

歴代司書長は、帝城書庫務めが既定路線であったが、その座はカタリナに奪われた為に復讐を誓っている


ミシェル

劇団【天上の翼】の団長を務める、若手の女性

演技の上手さは劇団の中でも最上位であり、多くの者に称賛されている

しかし私生活はダラシなく、多額の借金を抱えているため日々返済に追われている

時には、団員に借金の肩代わりをされる程金銭感覚に疎く、フェイにはいつも呆れられている


フェイ・ロウガ

ハシム商会の副代表を務める若い女性

冷静沈着を体現したような女性で、どんな状況にも冷静に対処する

セイやミシェルに対して、鬱憤を晴らすかのように当たる事も多く、ハシムに対しても物怖じする事は無い

背の低さに触れると、最大級の怒りを向けられる為、禁句である


セイ

ハシム商会にフェイの補佐を務める、細身の片眼鏡を付けた若い男性

真面目でフェイが動けない間は代理を務めるなど、皆からの信頼も厚い

フェイには時折、理不尽な暴力を振るわれるが、それも仕事として割り切っている


ヒシャーム家


マリヤム・ヒシャーム

ヒシャーム家の現当主である老婆

表向きは人当たりの良い、優しくて温厚な人物となっている


ファティマ・ヒシャーム

ハシムの母であり故人、マリヤムの娘で長女

ヒシャーム家の命で皇帝に取り入り、ハシムをもうけた


ジダン・ヒシャーム

マリヤムの息子であり長男

帝国軍第三軍団を率いている大男、剛槍の異名で呼ばれる猛者


アーミラ・ヒシャーム

マリヤムの娘で三兄妹の末っ子、ライラの母である


レークランド王国


ベイザル・レークランド

レークランド王国七代国王であり四人の子を持つ父

小太りでヒゲを生やした如何にもな王様だが、馬に乗り狩りに出るなどアクティブな一面も多く国民からの人気も高い


ウルスラ

王妃であり三人の娘の母

とても美しい容姿をしており、ベイザルからは我が宝と称される

とある理由からテオドールに対し、あまり強く言う事が出来ない


テオドール

レークランド王国第一王子でありベイザルの子

若くして威厳のあると言われる様な立ち振舞をしており、次期国王としての自負に溢れているが、それ故に家族との対立も多い


イリーナ

レークランド王国第一王女であり三姉妹の長女

流れるような長髪の美人であり、その所作には誰もが見惚れる、気は進まなかったものの、国の為に隣国の王子との結婚を決めた

実は文学少女であり、白馬に跨った王子との邂逅を密かに夢見ている


ティナ

レークランド王国第二王女であり三姉妹の次女

王女としては珍しい短めの髪をしており、快活で男勝りな性格で、剣の稽古や狩りを趣味にしている

その自由気ままな性格のため、婚姻は難しいとベイザルが匙を投げるほどである


ソフィア

レークランド王国第三王女であり三姉妹の末っ子

お人形とも称されるとても可愛らしい少女、控えめな性格をしている

勉強は苦手だが必要になれば必死に覚えるなど真面目で勤勉である


ガイウス

元近衛兵団の隊長で、引退した現在は狩人をしている

とある事情によりベイザルとは、従者の枠を越えた関係性にある


キュリー

ソフィア第三王女付きのメイド

ソフィアを妹の様に溺愛しており、一生側にいると誓っている

とある事情により出身はレークランドではない


エイナル

ソフィアを中心に主に勉学の指導をしている従者

涙脆く三姉妹を孫の様に溺愛しており、特にソフィアの成長が生きる糧と思っている


ダリアン公爵

レークランドにおいて王に次ぐ権力を持つといわれる最大の貴族

親帝国派筆頭ではあるが、かつて起きた王家を巻き込む争乱に、中立の立場を貫いた事でベイザル王の信頼も厚い

熱心な金貨コレクターであり、必要であればいくらでも金を出す


エンベルト大臣

レークランド王国において主に内政を司る大臣

前大臣を務めていた父の後を継ぐ形で大臣になるが、小物で小心者であるため他の意見に流されるまま同意するなど、大臣としての資質には欠けている


マルセル将軍

レークランド王国における王国軍の最高責任者

そのヒゲからクマと呼ばれる程の大男であり武力にも優れている、その大雑把な性格から軍を率いるのには適さないと言われたいるが、実際は冷静沈着でありベイザル王の信頼も厚い


ウェルシュ王国


エドワード王

ウェルシュ王国代25代国王

諸外国からは賢王とも呼ばれ、歴代王とは一線を画す

紳士的な振る舞いをする細身の壮年の男性、感情をむき出しにすることはまず無く常に冷静沈着である。いつも何かしらの理由で胃を痛めている

息子である王子達に常に頭を悩ませており、常に国の未来を心がけるている


カーチス第一王子

エドワードの息子

次代国王になることを信じて疑わずそれに相応しい身の振り方を心掛けている、しかしその振る舞いはまさに愚か者であるが、その立場故に咎める者はほとんど居ない

小太りの典型的なワガママ王子といった姿であり、側室として世界中の美女を集めている


ジェイク第二王子

エドワードの息子でカーチスの弟

兄であるカーチスを盲目的に尊敬しており、それ故に兄の意見には無条件で同意しており、自分の意見というものを発信する事は稀である


ダミアン第三王子

エドワードの子であるが庶出でありカーチスとジェイクとは腹違い、その為か兄であるカーチスなどからは距離を置かれている

幼い頃から神童と呼ばれあらゆる分野で才能を発揮した、その影響と出自のため兄達からは遠ざかれ孤立しており、父エドワード以外からはあまり接してもらえなかった

同じく庶出の皇子であるハシムに興味があり、様々な策謀を張り巡らし試している


ヘルマン将軍

ウェルシュ王国において軍事全般を司る

エドワード王とは旧知の中であり誰よりも信頼が厚い


ワルター大使

レークランドに駐留するウェルシュ大使

領地を持たないものの爵位持ちの貴族であり、エドワード王の信頼も厚く、紳士的振る舞いがとてもよく似合う


ディエゴ

ダミアンが契約している傭兵

長身の男で掴み所の無い飄々とした性格をしている。ダミアンが一番の信頼を置くほどの者で、諜報に暗殺のようなどこで身に着けたのか分からない技術を扱う


モーゼス

ウェルシュ軍の貴族軍側の下士官

弱小貴族の三男坊をしており、軍人ではあるがそれを感じさせない程の気楽な人柄をしている


北方諸国


ゼイン

北方諸国にて傭兵部隊を率いる指揮官

ハシムの親友であり、ハシムと対等に話せる数少ない人物、現在は大使の護衛をしている

実は八人兄弟の四男であり、御三家と呼ばれる王家の血筋に当たるが、継ぐべき領地や婚姻の話しも無いため、かつては半グレのような事をしており、ハシムとはその頃に出会った


スヴェン大使

レークランド王国に駐留する北方諸国大使

どこでも厚手のコートを着込み、顔を覆うような厚いヒゲを生やしている


騎馬民族

ハタン

ウルス氏族を束ねる族長の子

勇猛果敢な騎馬民族の中でも冷静沈着であり、ウルス氏族の策略家として族長である父に助言をしている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る