エベレスト級の恋

第1話

「好きです...!」





「.....いや、まだ無理」





18戦0勝17敗1保留。

ある意味、感心してしまう数字だけど、気にしない。



もはや恒例となってしまった1ヶ月に1度の「告白」という名の闘いを終え、私、高木紗夜(さや)は清々しい気持ちで家路に着いた。



すき と、いう気持ちを押し込めるに、自分の胸はキャパシティが狭すぎる。

溢れ出そうでおかしくなってしまう前に、口から出してしまう。



その答えがたとえ拒絶であっても、彼に伝えることに後悔はない。



だってこれは、GAMEから始まった恋だから。

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