やめようかな

　私は今日も配信をする．いつものように初めていつものような人が集まってくる．でも今日はいつもじゃない．私は，”ミルキーロード”として活動している．

　私は4年前からこの事務所に所属している．私たちはこの事務所の１期生だ．この事務所ももう５期生のオーディションが終わってデビューを控えているのだが私はどうしようか．このまま続けていけるのだろうか．”私”だけなのか？いや違うにきまっている．私だけじゃなく１期生のほとんどだろう．

　私はデビュー後すぐに社長とお会いした．はじめはそれだけだった．しかし，３回目になると２人でのご飯を誘っていただいた．それが始まりだった．その時私は彼に襲われた．写真も撮られた．どうしよう．

　私は配信で顔出ししていないから，否定すれば済むかもしれないか．私はそれだけで済ませたくない．私は決めた．彼がネットに広げようとするならばやり返そうと．

（ミルキロード卒業する）ニュースに流れた私のこと．私はそう決心してから社長にばれないように必死だった．そしても迎えた卒業配信．同時接続ははじめから１０万人ほどいた．これほどうれしいことはなかった．そして私はあと２０分で配信を終わると発言した．

「ありがとう，そして，さようなら」

と発言したとたん投げ銭が今まで以上にとんだ．

　その時には３０万人を突破し４０万に達しようとしていた．

「もし配信が止まっちゃったら，こっちのチャンネルに来てね！こっちは途切れないと思うから」

謎の発言にコメントは動揺が見えた．そんなことを置いて行き，私は一枚の写真を張り付けた．襲われた写真だ．今までのことをすべて話した．途端に鳴りやまないマネージャーからの電話．そして予想道理に配信は止められた．それだけじゃなく，ＳＮＳが燃え始めた．ランキングには１０位まですべて私に関することだ．

「これがあっても皆さんは推しますか？こんな風に息もできないくらいに悩んでいる人もいる．おとなしく犬になるんだなんて思っている．もう無理だよ」

突然実写の動画になった．月明かりがそっと部屋を照らし，目の下に少し反射が見えた．そして，会社の犬になることの体現のように首輪をした．私の息ができなくなるまでに．この時にはすでに１００万の接続を優に超えていた．これがこの事務所の最高の接続数を記録した．私の配信だけではなくいろいろなサイトで転載させていたため，正確にはわからないが明日にはこのことを知らない人は日本にいないだろう．

そして私は伝説になった．”エンジェルロード”として