SFアクション『プレデター』に見るマスク不要論【映画好キノ者求ム】

加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】

見えざる脅威──ファントム・メナス──と戦う騎士──ジェダイ──に捧ぐ

 どうも、科学創作エスエフ大好き評論大好き創作論書かない、加賀倉創作です。


 プレデターって怖いですよね。


 悪魔みてぇな姿だし。


 人間を蒸発させるビーム兵器使ってくるし。


 単体でもシュワちゃんとほぼ互角に渡り合えるし。


 撃っても撃っても全然死なないし。


 なんか変なマスクしてるし。


 そう、マスク。


 あれは彼らの視覚を補う目的、それと地球の大気では普段しているメタンガス呼吸ができないがためにしているわけで、ここ日本(じゃなかったら済みません)のコロナ禍で、皆が表情を殺し笑顔を失うためにつけることを同調圧力によって強いられていた、あの「マスク」とは異なるので、実は今からしたい不織布「マスク」の話と、プレデターの「マスク」は、あまり関係ありません。ただのツカミです。


 私が注目したいプレデターの特徴というのは、光学迷彩装置、つまりは透明になれる装備、あれについてです。


 透明。


 そう、透明みえないというのは、恐ろしいです。


 見えないもの、そして、マスク。


 この二つから連想されるのはもちろん、「ウイルス」です。


 ウイルスっていうのは、見えないんですよね。


 プレデターとウイルスは、どっちも、見えざる敵です(プレデターは作品によっては人間と共闘する、というのは一旦無視します)。


 他にも共通点はあります。


 それは何なのか。


 あれです。



(((((怖いんです)))))



 プレデター。

 戦闘狂、武器持ってる相手は容赦なくぶち殺す(が、妊婦、子供、丸腰の敵には勝ってもつまらんから殺さない)。


 ああ怖い!


 ウイルス。

 感染して発症したら(感染と発症の本質的違いはSFホラー『バイオハザード』で学べます)それすなわち咳、発熱、鼻水、喉の痛み、関節痛、悪寒、倦怠感……


 怖い! ああ怖い! 怖すぎる!


 絶対にかかってはいけない! マスクしよ! アルコール消毒しよ! おでかけゼロにしよ! 


 いや、ちょっと待ってください。


 理解はできます。


 基礎疾患持ちの方、ご高齢の方、事情があって体質上免疫力が極端に低い方、たまたま弱っているスキを突かれた場合、ウイルスがマジの殺人ウイルスだった場合、人生に支障をきたす後遺症が残る場合などは、もちろん恐ろしいですが……


 そういった場合というのは、特殊な例の側です。


 ほとんどの場合、特に不利な面を抱えていない大多数の方々においては、ウイルスというのは、異物でしかありません。


 異物なので、入って来ても、排除したらしまいです。


 倒せばいいんです。


 そんな簡単に、適当なこと言うな、と思われるかも知れません。


 ですがもう一度言います、倒せばいいんです(戦闘狂likeプレデター?)。


 私は、強い相手と戦うとき、ワクワクします(物理的に、肉弾戦、ではないですよ?)。


 圧倒的な実力で、ウイルスも、ねじ伏せてしまえばいいんです。


 ではなぜ、そんなに戦うことにこだわるのか?


 理由は簡単です。


 マスク着用をはじめとする水際対策には、ほとんど効果を見出せないからです(エイリアンを宇宙船内に入れてはいけない、とか極端な例は話が別ですよ?)。


 水際対策に大した意義を感じられないから、なら戦うしかないな、じゃあ自分自身の体が強くなろう、そういう発想です。


 水際対策が意味ない? 

 そんなわけないじゃないか!


 そういう声は、多いでしょう。


 ですが、先ほど(忘れそうなほどに話が入り組み始めております)私は、プレデターもウイルスも、透明みえないのが恐ろしいと示しました。


 ウイルスは、(マイナス方向へ)マイクロ超えてほぼナノレベルの大きさで、我々の肉眼では捉えられない。


 今スクロールしている画面、さっき触れた壁、飲みかけのコップの取手、いや飲み口に、ウイルスは存在しているかもしれない。


 ずっとつけているマスクの表面(もしかしたら内側)についているウイルス(サイズ的には不織布の層を貫通しうる)。


 何かを飲むためにマスクを一旦ずらした、自分の手を使ってずらした、イヤホンがマスクの耳掛け部分に絡まってしまったから一旦外した。そして、またつけた。つまりウイルスがいたとしたら、せっかく防げていた(と思い込んでいただけかもしれない)ウイルスを、わざわざマスクでキャッチしてから、虫取り網の要領で、ほとんど手掴みして、なんならその直後の手で、みかんの皮をむいて、食べた。口の中へ放り込んだ!


 ウイルス、水際対策、キリなさすぎだとは、思いませんか?


 しかもさっきの物言いは、物に付着している場合に限ってます。


 空気中に漂ってたら、もうおしまいです(本当にはおしまいではありません)。


 だから私は、アンパンのごとく、バイキンと戦うことを選ぶのです。




 ***




 絵本作家のやなせたかし氏は、このように言いました。



 我々は絶えず戦いを繰り返しているんです。そしてその中で、免疫力をつけて強くなっていく。ばい菌のまったくいない無菌室で育ったとしたら、その子どもは無菌室から出たとたん死んでしまうかもしれません。


 以下、絵本作家である、やなせたかし氏のインタビュー原文URLです。


 アンパンマンとばいきんまん、どちらもいるのが健全な社会 

 https://mi-te.kumon.ne.jp/contents/article/12-48/



 人は、戦わなければ、戦闘力は下がっていきます。戦いの勘は、鈍っていきます。


 何においてもそうです。


 筋トレしなくても、筋肉モリモリマッチョマン(変態ではない、シュワちゃん主演アクション映画『コマンドー』ネタ)で強ぇのは、ライオンやゴリラだけです。


 外敵がいない、あるいはいるのに認知しない状態が一定期間続くと、壁の中の人間は平和ボケします。


 戦う能力がどんどん下がっていきます。


 そして取り返しがつかなくなってから、ある日人類は思い出すのです。


 奴らに支配されていた恐怖を(世界情勢を追う上での必修神漫画の『進撃の巨人』ですね)。


 悲しくも面白いことに、どれだけ大事そうな能力でも、その能力を使わなければ、生物の脳はそれを「不要」として、捨ててしまいます。


 退化するのです(進化とも言えます、時と場合によって、良ければ進化、よくなければ退化です)。


 ウイルスなどの異物から身を守る、戦うためのシステム、「免疫」においても、同じことが言えます。


 水際対策に躍起になることで、それがもし効果的だった場合、免疫の必要性が下がるので、同時に、免疫力を一定の程度、失っています。


 トレードオフの関係です。


 そしてトレードオフと言っても、自分自身の体内を強化するのと、自分以外の他、これに拘って強化するのとでは、本質的に意味があるかどうかという点で、大きく異なります。


 見えない敵をどうやって侵入させないかを考えるよりもむしろ、見えない敵とついに対峙した時のために自身の力を高める方が、いいとは思いませんか?


 ウイルスもプレデターも、見えないので、気づけばもうそこにいます。


 敵がそこにきた、なら戦うしかない。


 なら、己が力によってねじ伏せるしかない。


 だから、マスクなんかして、安心安全だと思い込むよりも、免疫力を上げて、いつでも叩けるようにしておくべきではないでしょうか?


 じゃあ、どうやって免疫力を上げるのか。


 体温を上げる。

 免疫システムは、体温37〜37.5℃くらいで、戦闘力が最も高くなります。カードゲームでいうフィールド魔法です。野球でいうホームグラウンドです。風邪の症状の発熱は、免疫を強化する下地づくりです。


 亜鉛や、ビタミンCを不足なく摂る。

 それらは、白血球、つまり外部からの侵入者や異物と戦う戦士たちの材料となります。


 日光を浴びる(一日数十分でもいい)。

 日光は、誤解を恐れずに簡潔に言うと、コレステロールをビタミンDに変えます。そしてビタミンDは、免疫機能を調節します。


 そんなふうに、免疫を強化してしまえば、自分自身が強くなってしまえば、戦えます。

 

 マスク不要です。


 【私服可】【スーツ不要】【クールビズOK】【ネクタイ不要】なんていう、JTC頭硬ぇ企業の就活の罠的文言ではありません。


 本当に、不要です。


 だって、侵入したら、シュワちゃん大量発生で、ウイルスは即全滅しますからね。


 もちろんあれです、料理に唾が入ってはいけないとか、そういう、ウイルスとは違ってマスクの隙間をすり抜けにくいものに関しては、また話が別ですよ。




 ***




 最後に余談を。


 健康を語る上でのマスクは多くの場合において不要ですが……


 イーロン・マスクは、人類にとって必要です。


 うるさくてすみません笑



   〈完〉

 

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