第14話 最初にして最大の名作!!
何回か前に、幻の作品と言われていた「マルコ・ポーロの冒険」のお話しを書きました。
それからいくらもしない内に、この物語の舞台となっているイランで大事件が起きましたね。
丁度、マルコ一行が旅をしている付近、イスファハンあたりが激しい空爆に合いました。
こうしてあの作品を見返して見ると、作品自体が1979年ですから、実写部分のロケを行っているのは当然その前・・・・
それってイラン革命前ですよね!
そう言えば、町並みが今と違います。
一番違うのは、女性が黒い布で顔と体を覆っていない事です。
こんな些細な部分ですが、作品の中に貴重な映像って残るものなんだな、と感じます。
私のイチオシ作品の中で、「巨神ゴーグ」について、なかなか見ることが出来ないと書きましたが、驚いた事にその直後、YouTubeでサンライズ公式が公開を始めて、現在7話くらいまで観る事が出来ます!
これを開くと、意外とゴーグのファンが書き込みをしていて、やっぱり埋もれた名作だったんだな、と感じます。
是非観て無い方は観てみてください!!
さて、久々に書く今日は、私がこれまで書いて来た作品を抑えて、個人的ランキング1位にしている大切な作品についてです。
この作品は、先ほどのマルコポーロの冒険の前年、1978年にNHKが初めて放送するアニメ作品として作られたものなのですが、ここまで書けば解る方、沢山いますよね!
「未来少年コナン」です!
もう、本当に、これは私の宝物です。
残念な事に、放映当初は正当な評価を得ていなかったと感じます。まあ、私も再放送で驚いたクチですが、まず、何に驚いたかと言えば、当時の標準的「カッコよさ」をまったく意識することなく、作品に携わった人が考える面白さを愚直に追いかけた部分と言えます。
初めて見た時、やはり鳥肌が立ち、つまらない日常を破壊するほどのインパクト。
もう人生観が変わったかと思えるほどに強い影響を受けました。
そんな地味な作品ですが、この作品、劇中にほとんど文字が出てこない、と言う違和感がありました。
意識したわけでは無いのかもしれませんが、私がみた限り、終盤にダイスが飲んでいていたマグカップに「B]という文字が書かれていた以外、ほとんど文字らしいものが出てこないのです。
文明も、なんとなく自分たちが過ごしていた1978年の世界とは違い、無機質な都市を故意に描こうとしていたように見えます。
それがまた、遠い未来の出来事、と言う印象を視聴者に与えたのだと思います。
こんなブレない演出、一体誰がやったんだと思い、スタッフロールを見てみると、私が当時尊敬して止まない「宮崎駿監督」と同じ名前が・・・・。
え? まさか、この作品もこの人が?
あの頃は、名探偵ホームズやラピュタなど、その後の名作と呼ばれる作品を世に出していいた監督ですが、インターネットなんて無い時代、そう言う情報を瞬時に集める事って出来ませんでした。
ですから、コツコツと雑誌や本を調べて、この天才の存在を確認した訳ですが・・・・
天才って、やっぱりいるんだ、と絶句したのを覚えています。
あまりの良さに、暫く「ロス」現象が収まらず、当時買ったばかりのビデオデッキを何回も見直し、そこである違和感を覚えたのです。
それは、OPとEDです。
実は民法で再放送された時、本来のOPとEDはカットされ、OPも歌詞の入っていない曲だけのショートバージョンもあったことから、最初に気付く事が出来なかったのですが・・
本編に、こんなシーン、あったっけ? と言うものでした。
最初にその事に気付いたのは、EDです。
長い道を、延々と麦畑を進んで行く白黒の画面。
ただ、本編には出てこない麦畑、あれ? 何処? これ? と。
そして、私は勝手に推察したのが、これって最終話の何十年後ののこされ島なんじゃないか、ってことでした。
しかし、推察したところで、それを証明することは出来ません。
自分の勘を信じるしかありませんが、これが心に閊えたまま、数十年が経過するのです。
未来少年コナンは、ちょっと特別な作品ですので、これ・・・・続きます!!
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