第3話 謎の来訪者
翌日、早朝のインターホンが私の狭い家に鳴り響いた。誰か来たらしい。いつもなら母親がまっさきに対応するのだが、この時は何故か私に出るように頼んできた。眠気もまだ残る中ベッドから降り、玄関へ向かうとまたインターホンが鳴った。しつこさを感じながらドアを開けるとそこには黒ずくめの格好をした男が5人ほど立っていた。その異様な光景に、私は瞬時に恐怖感情を抱かざるを得なかった。防衛本能からドアを閉めようとするも無情にも彼らにドアを抑えられ、彼らは玄関に押し入ってきたのだ。そして、彼らの内の一人が私の顔に何やらスプレーを掛けてきた。黒ずくめの男達のなすがままにされ、私は何もできなかった。そして、私はまた眠りについた。
目を覚ますと私は六畳一間ぐらいの部屋の隅に配置されたベッドに手と足が縛られた状態になっていた。その数分後、ある男が部屋に入ってきて私に声をかけてきた。「お気づきになられましたでしょうか。私クロサワと申します。」丁寧な口調で私を見つめながら話すその姿はどこか気味の悪さが漂っていた。「なんで私はこんな所に連れてこられたんだ?」少々荒らげた声を上げる私に一切動揺することなく彼は淡々と私にこう告げてきた。
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