ギャルゲーキャラよりも可愛い子が現実にいたら

---長瀬茜視点---

最近、気になる人がいる。

それは通学時の電車で会う男性で、年は20代半ばで、身長は185㎝は超えている程の長身で顔は割と格好良い部類に入ると思う。

残念な点を挙げるとすれば、スマホの待ち受けが美少女キャラと無数の缶バッジがバックにつけていて、もったいないなあと感じた。

あれでは、彼女はいないだろうなあ。あれで、彼女がいたら、彼女は相当苦労するだろうなと友人の留美を見て、そう思った。

私の友人の留美もああいう感じの人を好きになったが、その人がゲームのキャラと結婚したいと言い放っていて、私に見向きもしないと泣いていた。

その人の事は、忘れて違う人を好きになりなよと私は優しく言ったら、留美は中学生の頃に男子生徒に告られて、「今は好きではありません」と断ったら、キレられて困っていたところにたまたまあの人が通りかかって、あの人が「俺の大切な友人の妹に手を出すな」と凄い剣幕で言ったら、男子生徒は慌てて逃げて行ったわ。

それ以来友人は、その人を好きになったと話してくれた。

果たして留美の思いは彼に届くのか？

好きな人がオタクだといろいろ大変だろうなあ？

私は、オタクみたいな人と付き合わないと決意した。

明日は、留美の家で遊ぶ予定になっている。

そういえば留美のお兄さんもかなりのオタクらしい。

好きな人どころかお兄さんもオタクでは留美はお気の毒としか言えない。

--長瀬茜視点---

---ナレーション---

茜と弘至がばったり会うなんて知らずに明日を迎えるのだった。

---ナレーション---