第3話 神社で告白 亜夢side
放課後、私は勇気を出して志治君を学校裏の神社に呼び出す。
この神社は生徒同士の密会の場所として知られていているのだ。
「何だよ、こんな場所に呼び出して……」
志治君は落ち着かない様子である。
しかし、それは私も同じであった。
「えー、私達、恋人にならない?」
恋愛経験の無い私はストレートな告白しか出来ないのである。
「あああ、確かに亜夢は可愛いし、横に居て嬉しいと思う。でも……」
志治君は困った様子である。異性に興味がない訳でもなく。私と同様に純粋に恋の仕方が分からないのだ。
私は作戦を変えて、メル友になってと提案する。
「良いぜ、先ずはお互いの事を知らないと……」
よっしゃ!早速、メッセージ交換アプリを交換する。
二人でスマホを取り出して操作していると、不意に目が合う。
何?この気持ちは???
ただ、目が合っただけなのに……。
胸がドキドキする。
しかし、先に目をそらしたのは私の方からだった。
「て、テストメッセージを送るね」
私は焦って、スマホ操作に戻り『こんにちわ』と打ち込んで送信をする。
「おおお、来た、来た、これで俺達メル友だ」
その後、私達は駐輪場に向かいそれぞれの方角に自転車を走らせるのであった。
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