第2話 メス豚と罵ったら……。志治side

 俺の名前は『神田志治』ごく普通の高校生だ。基本、神経質でキッチリした事が好きだ。そこで、最近、悩んでいるのがクラスの委員長こと『芦野 亜夢』である。掃除の時間もスマホを覗いていて掃除をやる気が無い。


 ここは一つ、注意すべきだ。


「亜夢さん、今は掃除の時間だよ」

「五月蠅い、静かにして」


……少しキレた。


「このメス豚が、掃除の仕事しろや!!!」


 げ、言ってしまった。俺は人間関係には人一倍、気を付けているのに……。


 頭が真っ白になり、後悔しかなかった。呆然としている亜夢さんはやがてモジモジと体を動かし始める。


「ゴメン、掃除するね」


うん?何か頬を赤らめている。嫌な予感しかしない。

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