たい⭐︎きん‼︎

鱗青

たい⭐︎きん‼︎


“その日、怒りの日、滅びがやってくる

世界を打ち砕き、滅ぼす裁きの日が───”

 東京、12月24日の夕刻。街じゅうがクリスマス・イヴの醸す独特の多幸感に酔っていた。

 あらゆる広場で、駅で、商店で、公共施設で、そして社屋にて流れるのはクリスマス・ソング。

 しかし当社では打って変わり、各階の社内放送用のスピーカーからはヴェルディの『レクイエム』より『怒りの日』が延々ループ再生されていた。

 一階正面入口は明治後期に施行されたパルテノン神殿風の破風を円柱が支え、その後ろから天を衝く八十階層のビルがでん、と構えている。

 総合企業丸菱グループの本社である。

 超有名だが超不吉、ホラー映画定番曲のイントロが始まったのは退勤時刻十五分前だった。総務課から投資課までありとあらゆるセクションの社員達の顔も緊張と戦意で鋼鉄のように冷たく固まっている。

 子供達の前でサンタに扮する予定の父達。とっておきの酒と料理で祝いたい母達。恋人との意味深なデートを控えた男女。更に新たな出会いを求め繁華街へくり出そうとする男女…

 しかしそんな彼等の少し誇らしげな表情を、数十のモニタを前に昏く見つめる双眸があった。

「会長、まもなく退勤一分前です」

 モニタ前、コンソールに向かって座る黒スーツの男から会長と呼ばれた壮年男性が振り返る。

 風貌魁偉、アメリカの海兵隊もかくやという巨漢。頭の後ろに束ねる灰色がいい具合に混じった長髪が、厳しい動きに合わせ鞭のように鳴った。

 このビル及び企業の持ち主オーナーの、丸菱貴文その人である。

「うむ。ぬかり・・・はないな?黒柳第一秘書」

 白髪一筋ない漆黒の短髪に銀縁の眼鏡をかけた、長距離ランナーよろしく身の引き締まった青年が頷く。

「道路使用許可その他、官公庁に届出も済んでおります。備えは万全です…第二秘書が途中退場でもしない限りは」

 アイスピックのような三白眼に睨まれ、第二秘書は苦笑した。

「自分、妻が息子を連れて海外帰省してますのでー。黒柳さんこそご予定は?聞いてますよー、社内の新人からおばさま軍団まで根強いファンがいるそうじゃないですかー」

「詰まらない詮索を。私は寺の息子ですよ?」

「えーっ!知りませんでした…それにしてもよくこんな年末の忙しい時に準備できましたねー。それも無駄に壮大で大仰な仕掛け・・・をー」

 第二秘書は後半部分で声を顰める。彼が言わんとするところを汲んで黒柳はさらりと答えた。

「会長が投入された資金はおよそ二十億。この為に毎年末恒例の三代財閥との会食も断られました。不可能など無いのですよ」

「そこまでしてー⁉︎」

「君は知らないのですか」

 黒柳、眼鏡の鼻パッドをクイッと直して続ける。

「会長と奥様は不仲ではないが自宅に居られると『濡れ落葉おちば的にウザい』とおっしゃって、今夜は趣味の宝塚鑑賞においでなのです。上の娘様は悪い男に引っかかり歌舞伎町で水晶塔シャンパンタワーを建設中。下の娘様は医大受験で賞味期限切れヘビーワーカーの父親を構う余裕はない、と。こういう理由わけなのです」

「実はワシの事嫌いなのか?黒柳」

「いえ滅相もない会長…あ、動きますよ」

 定時を過ぎてダラダラと仕事を持ち越すような無能者は丸菱に在籍できない。各階のオフィスの様子を映すモニタには、デスクについて或いは窓辺に佇んで壁掛け時計を見上げる男性社員や、トイレ前の廊下にたむろしたりPC周りを片付けながら腕時計スマートウォッチの盤を盗み見る女性社員の姿があった。

 彼らの瞳に共通するものがあるとしたら、妥協なき退勤の意志──かつ征服されない鋼アダマスと呼ばれた金属に通ずる、絶対不可侵の強固な決意。

 第二秘書の喉に生唾が通り過ぎて震える。

「カウント入りますー!5・4・3・2・1…」

 ──スタート

 各社員が一斉にダッシュした。タイムカードは各オフィス出入口に五台。役職順に一糸乱れず整然と並び、無駄の無い動きでシャコンシャコンと打刻していく。

 黒柳はモニタを注視しながら状況を伝える。

「第一地点ポイント到達します」

 更衣室に寄る社員はほとんどいない。バッグを、ケースを、リュックを手に彼等はエレベーターの前に辿り着く。

 しかし。

 ボックスが上がってきた…中に大量の作業員を載せて。あまつさえ『点検作業中』の看板を立て、作業員達はエレベーターの扉を開けたまま固定した。

 列の先頭にいて動けない場合を除き、他の社員が非常階段へ走る。

「ま、そうなるわな。やれ黒崎」

「ポチッと参ります」

 黒崎の手に握られたスマートフォン。画面をスワイプし、端正な指が表示された①というボタンを押すタップ

 非常階段の最上部に設置されたドラム缶が破裂。そこから大量の剥離剤リムーバーが冷えた非常階段の床の上へと洪水となって降り注ぎ、液体の波濤はあっという間に一階に迄達した。

「大概のかたはご存知ありませんが、こういったビルでは廊下にワックスをかけているものです。そしてそれを年に一度は綺麗に溶かして吸って拭き上げて、又新たにワックスを塗っていく…そして薬剤に溶かされたそれ・・は──」

「ぬわーっははははは!なんだ階段こんな階段、ズルズルズルズル滑りゆく〜帰社帰社ぽっぽ♫とな!」

 油脂と薬剤の混ざり合った床の上は、例えるなら「氷上に油を撒いてスケートするような」もの。社員達はまともに立ち上がることすらできず、手摺を掴みながらも足をもつれさせ階段を滑り落ちていく。

 哀れな社員の雪崩である。

 某唱歌の替え歌を口ずさんでは海老反り姿勢イナバウアー呵呵大笑かかたいしょうする会長に、第二秘書は唖然として呟く。

「会長、一般常識を逸脱してますがー…」

「一般常識なんぞクソの役にも立たんわい!それ黒柳、落ち切った社員バカものどもを回収じゃ!」

流石さすが会長。人権派に対する血管破りなルビを頂戴しました」

 一階の鉄扉の先にはこの日の為に採用した体育会系男子大学生の警備員アルバイターがずらり。衣服を汚し落魄した社員達を今治タオルで温かく迎え、そのまま各オフィスへと送り返す役だ。

「会長、内階段に他の社員が殺到しております」

 血走った会長の両眼がモニタの一つを凝視する。黒柳の報告通り、エレベーターとは反対側の普通の内階段が走破されつつあった。

「王道は確かであるから王道だな。がしかし、ちょこざいというものよ!やれい」

「第二地点、ポチッと人員投入」

 内階段を転倒しない最大速度で降りていた先頭集団が、二階の踊り場でわらわらと湧いて出た無数の腕により引き摺り出されていく。

 そこに待ち構えていたのは揃いも揃って吊るしのスーツの古参社員の面々である。

「会長、彼らはなんなんですー?」

「あれは我が社に取り憑いた地縛霊バブル期入社組!己の無能さと釣り合わない就職天国でチヤホヤされ、怠惰でも業績を上げられた過去を自慢するしか能のない定年間際の高齢社員どもよ。ぬわっははは」

 腕を拱いている会長に第二秘書は青ざめる。

「社長…人の心は無いんですか〜?」

「ンなもなぁ無いのう!リストラをチラつかせたら快諾したわい」

 古参社員は自分より年下の社員達に次から次へと取り憑き…いな取り付いて、

「先輩の言う事を聞けんから最近の奴等は出世できんのだ」

「平成の悪しきゆとりを引きずっていたら豊かにはなれないぞ〜」

「おいちゃん株式投資とか住宅ローンとか子育てとかの方面詳しいよ?騙されたと思ってちょっとだけ付き合ってみ?」

 などと言葉巧みに(?)力技で若き社員を引っこ抜いていく。その断りづらさたるやかなりのもので、なるほどこれは地縛霊と呼ばれるのも頷ける。

 しかしそこを更に乗り越え、脂ぎった古参社員の手を逃れる者達がいた。

 それは今年の新人、ピッカピカの入社一年目な社員達である。

「大変です第一秘書ー!新人達は歳だけ食った連中の下らない説教を聞く耳持ちませーん‼︎」

「大きな声を出すんじゃありません。ならば次の手です」

 黒柳の眼鏡が怜悧に閃く。

 丁度一階ロビーにひな壇状に広がった階段に数名の若手社員が降りた瞬間である。

 二階に配置されたくたびれた連中とは異なり、年齢にバラつきはあるものの体格も顔付きも精悍な男性社員が、小ざっぱりしたスーツ姿で両脇から壁を作った。

単身赴任営業マン部隊フィジカルフォース出動です。社外に逃走したとしても社用車にて拉致、そのまま弊社まで再出勤、更に残業確定コースで朝まで監禁です」

 苦味走ったロマンスグレーから逞しい若パパまで、この時の為に待機していた営業課腕っこきの面々である。更に頼もしい事に、各々が剣道柔道空手の有段者なのだ。

 新入社員の不平不満もどこ吹く風。無言で黙々と捕まえては縄を打ち、暴れる後輩達に

「うるせぇ黙れ。殺すぞ」

 と渋い声でうそぶく。やっている事も風貌も、ここまでくるとスーツを着たヤ○ザだ。

「あンの〜会長ー、こんな事してたら社会保険労務士しゃろうが黙ってないのではー?皆辞めちゃいますよー」

「フン、社員なんざまた生えてくるわい」

「そんな、しつこいカビじゃあるまいしー…あ!でも一人抜けましたよー」

 第二秘書の指すモニタには、クラレットカラーの清楚なワンピースにオフホワイトのジャケットを羽織った煌めくほどに初々しい女子社員が映っている。

「ぬぬぬ。受付嬢の千代ちよちゃんではないか」

「あー、最近中途採用で入社はいったでしたっけー?」

「そうじゃ、かの有名女子大でミス・コン一位に輝いた期待のニューフェイス。趣味はお琴と生花とサッカー観戦。休日にはお菓子作りをしている千代ちゃんだぞい」

「なんでそんなに詳し…あ、いや、何となーく分かりましたー」

「何故あんなに急いでおるのだ?まさか彼氏ができてデートするわけでもあるま…い……に………」

 この会長、痩せても枯れても現代日本を代表する総合企業のトップである。今日の日付と彼女の表情、そして最近受付で交わした何気ない会話を瞬時に分析した。

 そして導かれた結論を、握り拳に血を滲ませながら吠えた。

「なんて事じゃ、千代ちゃんに彼氏悪い虫がついた!イヴデートをぶちかますつもりじゃぞ‼︎」

「な、なんですってー⁉︎──…て、ついノってしまいましたが喜ばしい事では?」

「この馬鹿ちんがぁ!良いか、どんな時でも受付カウンターから健気な笑顔で迎えてくれる彼女にどれだけこのワシが癒されているか知らんのか。彼氏なんぞできたらそれが曇る可能性が出る、それは断じて看過できん。嫁入りまでは男なぞ不要である‼︎」

「あのー…会長、その考えはポリティカルコレクトの叫ばれる昨今──」

「ポリコレなんぞ犬の餌にでもくれてやれい。日本人なら米を食え。クリスマスなんぞに浮かれておらんで寺に行け!結婚前に乳繰り合うな‼︎」

 五歳児の如く手足をばたつかせる会長の肩を、黒柳が「どーどーどー」となだめる。

「そういう事もあろうかと、極めて相応しい対応策を講じてあります。ほいポチッと」

 モニタの視界が外部に切り替わる。恐らく街の防犯カメラをハッキングしているのだろう。

 日本酒の蔵元である実家から送られてくる麹製品のおかげか、千代ちゃんの肌は真冬の乾燥した寒気の中でも潤いを保つ白磁のよう。その頬を上気させて品良く小走りになっている彼女の前に、ビルの陰から怪しい人影が道を塞ぐ形で現れた。

「おい黒柳!千代ちゃんに乱暴な対処は許さんぞ!」

やかましいですね寂しい更年期が。いいから黙ってごろうじろですよ」

「ワシは時々貴様の本心がそら恐ろしくなるぞ…」

「あー!でも会長ー、本当にこれは安全安心ですよー」

 第二秘書の声に会長もモニタ内の成り行きを確認する。

 画面の中で千代ちゃんと対峙しているのはロザリオをかけた黒衣の宗教家であった。どうやらこんなやり取りをしているらしい…

貴女アナタはクリスチャンなのでスカ?そうでないのならクリスマスを祝うノワ間違ってイマス。私はドイツから来た宣教師ですが、よろシケレばすぐ近在の教会でミサを行っておりますので参加されまセンカ?改宗を迫るわけではありません、正しい神の道をご紹介シタイノデす。ご安心クドサイ』

 千代ちゃんは息を整え、にっこりと柔和そのものの表情になる。

『そもそも歴史で言えば神道の方が基督教よりずっと古いものです。何が間違いで何が正しいか…そういった狭隘きょうあいさこそ原始基督教が排除し得なかった残虐さに繋がったのでは?でも貴方のように賢く真面目なかたなら、理解わかることも可能でしょう…こちらの資料などいかが?』

 と神父に対してスマフォの画面を示す。それから少し話しただけで宗教家は深く頷き、会釈をして千代ちゃんは解放された。

「むう、やはりドイツ人…勤勉で誇り高いから逆にチョロいではないか」

「あー、地下鉄に入りますねー。ここから先は中継ができませんがー…」

 小柄なシルエットがフワフワと地下鉄の出入口に吸い込まれていく。その光景はなんとなく兎が巣穴に戻る様子に似て見えた。

「ほぼ全ての社員は社屋に監禁もとい確保できました。私はこれで…」

「うむ。ご苦労だったな黒柳。あとは第二秘書に引き継がせる」

「えー?もう、っていうか一人だけアガリですかー黒柳さんー?」

「実家が寺だと言ったでしょう。冬場にありがちな事ですが、体調を崩されて他界された檀家さんの為にこれから読経と法事の手伝いで実家に戻らねばならないのですよ…では、任せましたからね」

 黒柳が折目正しいお辞儀をして退出するのを会長は頷いて見送るのであった。

 ──そして程なくして。

「いらっしゃ〜いヤギっぴ!ケーキ買ってきてくれた〜?」

「うん。前から食べてみたいって千代ちゃんが言ってた銀座のあの店のホールにしてみたよ」

「え〜本当〜⁉︎すご〜い嬉し〜い!あ、入って入って〜」

「うん。お邪魔、するね」

 都内某所のマジパンでできたようなメルヘンなマンションの玄関で、照れる青年と彼を迎える千代ちゃんの幸せ一杯な笑顔というまさに聖夜に相応しい会話があった。

「そうそう、帰ってくる途中に外国人の宗教の人から声かけられちゃって〜。ビックリしちゃったよぉ〜」

「…ふうん。ま、イヴだしそういう時期でもあるからねぇ」

 黒一色、隙のないブランドのコートをハンガーにかけながら振り向いたのは、誰あろう第一秘書・黒柳であった。

「うん〜。あ、でもね、ヤギっぴが前に教えてくれた通りに言ったら諦めてもらえたの。ヤギっぴって超能力とか予知能力とか持ってたりして〜?」

 黒柳はフ、と口許を緩め眼鏡の角度を直す。

「そうかもね。今日みたいな特別な日に、君という恋人を無事に帰宅させる為の僕の第六感が働いたのかもね」

 普段から冗談は得意ではない生真面目な黒柳の返事に、千代ちゃんは吹き出した。

 そして彼に飛びつき細い胴体に腕を回して甘える。

「じゃあ〜、私が今一番欲しいものも〜、分かっちゃう…?」

 黒柳の眼鏡の奥に、他の人間にはついぞ向けない慈愛に満ちた微笑がともった。

「君の望みがなんであれ、全身全霊で叶えるよ。その為に僕はここにこうして居るんだから」

 二人の世界である。しかし、その光景は二人だけのものではなかった。

「よくもまあ、ヌケヌケと歯が浮いて木星まで飛んでいきそうな台詞をかすな、あのヒョロ眼鏡め」

「いかが致します社長ー?この第一秘書うらぎりものをー」

 丸菱の会長と第二秘書である。二人は既に片がついた本社を離れ、黒柳と千代ちゃんの甘々な空気が漂うマンション近くに路駐した黒塗りベンツから盗聴器に望遠鏡、ありとあらゆる小道具を準備して室内を観察していた。

 ベンツの後部座席で大股に座る会長の拳の中、握られたスマフォが、憤怒に高まった圧を受けてビシ!と鳴った。

「奴め、携帯電話も電源を切っておる。──すっかり油断しているようじゃが、なあに…まだ総ての連絡手段が遮断されたわけではない」

 おもむろにスマフォのとあるアプリ認証を解き、会長は厳しい皺の刻まれた眉間の両側に光る老獪な目を細めた。

「もうすぐにでもベッドインしそうですよー?この期に及んでまだ有効な手段がありますかねー」

 必要な指示をメールで送ると、会長はにんまりと唇を歪めた。

「黒柳は確かに抜け目ない男だ。ストイックなまでにな。しかし千代ちゃん、彼女はまだ二十歳そこそこの純真無垢な娘じゃわい」

「どういう意味ですかー?」

 黒柳と違って察しの悪い第二秘書の鼻先に、会長はスマフォ画面を突きつけた。

 そこにはSNSの無料通話を使って千代ちゃん本人に・・・・・・・・連絡するよう、とある指示が書いてあった。

取引先からのクレーム対応オーダー・オブ・ザ・ゴッド。千代ちゃんの携帯はまだ電源が入ったままなのでな。彼女という脆弱性を突き、最大最凶の案件を黒柳の澄まし顔にぶつけてやろうではないか」

「な、なんてたちの悪い嫌がらせをー…」

 恐怖に目を見開き、俎上のうおの如く口をぱくつかせる第二秘書。

「聖夜は長いぞ?ここからが本番じゃ」

 会長の低い不気味な含み笑いは、しんしんと寒気の降りてくる東京の夜空にどこまでも広がっていくのだった。

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