第65話
「おチビ……うひょう!?」
裏拳が飛んできた。
なんとか躱す。
「チッ。おチビ言うな」
「舌打ちするな。じゃあなんて呼べばいいのよ?」
「……」
「おチ」
「今、考えてるっ」
必死やな。
仕方ない、待つ……
あー……ワラワラ来たわ。
仲間が続々来たわ。
てか何人いるの?
泥棒ってそんな大勢でするものなの?
ここまで多いとは思ってなかった。
バイクは無事だろうか……
皆の大切なバイク。
八千の大切な人達のバイク。
一台たりとて盗ませない。
「少年」
「……なんだ」
「ここを頼んでもいい?」
そう言うと、フイッと顔を上げるおチビ。
今は言い合ってる場合ではないのでおチビを少年に言い換えれば、返事をしてくれた。
「アイツらの目的は“黒豹”の歴代のバイクたち」
「……」
「指一本触れさせたくない。だから行かせて、車庫に」
「一人でか?」
うん?
心配してくれているのかな?
お面で表情はわからないけど、微かに声が……
そんなおチビに“大丈夫”と笑う。
だって
ウォオオンッ!!
「最強の味方が来たから」
うちの可愛い可愛い弟が。
一華ちゃんは置いて来てくれてると嬉しいけど……まぁ無理よね。
「ごめん、アンタの負担が大きいかもだけど……」
「これくらいはどうってことはない。行け」
ケロッと言ってのけるおチビ。
でもどうなの!?
中学生をこんな悪い奴らの中に残していくなんて。
あっ、ダメだわ。
ここはもうコイツらを瞬殺して……
「早く」
「うん?」
「行けっ」
「ギャンッ!?」
おもいっきりお尻を蹴られた。
桂にも蹴られたことがないのにっ!?
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