第42話

「……悪かった」



「八千はお姉ちゃんだからね、もーまんたい」



「無問題ね」




その発音じゃ何か全くわからないわ、と笑う一華ちゃん。




ようやく3人揃った。



では参りましょうか!!



愛しいユッキーの元へ!!




「オイ」



「「「ん??」」」




呼び止められる。




「どうしたの?静ちゃん」




呼び止めた静ちゃんは真剣な表情。



そうした表情は1つの族を束ねる総長だなと八千は思うのね。



どう!?


一華ちゃん、今の静ちゃんは!?



八千はおもわず一華ちゃんを見たよね。




「……」




静ちゃん……全く…全く脈がないわ。



一華ちゃん、ラインがきてラインの方を見てたわ。



何やら申し訳ない。



八千、八千だけは静ちゃんの話しを聞いたあげよう。



ハイド?


ハイドもスマホ見てる。



まさか二人して、こんなに近くにいるのにラインで会話してるんじゃないでしょうね?



八千もっ、八千も入れてよっ




「俺も行く」



「「「ん??」」」




行く?




「何処に?」




わからずに聞くと




「っっ、工藤組だっ!!」



「えっ!?」




静ちゃん、工藤組に来るの!?




「良い」



「ダメだ」



「ダメよ」




八千は良いって言おうとしたけれど、静ちゃん以上の真剣な表情でハイドと一華ちゃんが却下した。




おおん?




「なんでだよっ!!」




静ちゃんがハイドにくってかかる。




「バカか。俺の友達といえど、男なんかあそこに連れて行った日には皆の機嫌がすこぶる悪くなるだろうが」




一華ちゃんと八千、皆のアイドルだからね。




「雪代さんなんて……考えただけで恐ろしい……」




八千は桂一筋だから、静ちゃんが来ようが来まいが良いんだけどね



確かに、不機嫌な皆の、ユッキーの機嫌を直すのは大変だわ。




「静ちゃん、諦めて」




ニッコリと微笑んで、自分大事の精神の元バッサリと静ちゃんを切り捨てた。

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