第2話帰りたい

「なんで俺が異世界にいるんだよおおおお!!!??普通あの雰囲気なら転生するのはあのイケメンのはずだろ?それがどうして俺なんだよおおお!」

なぜ一目見て異世界と分かったか、それは彼が引きこもりのオタクだったからである更に言うとすれば、彼の読破した異世界漫画の数は百を超えている。生粋のオタクなのである。


「確かにさ、一度は思ったよ?異世界に来て強くなってハーレムとかしてえって、でもさ、ほんとに来るとは思わないじゃん!というかここからどうしよ、ワタシサバイバル術ナンテシリマセーン。異世界に来てそうそう、詰みかよおお!」

孝介は考える、ここから生き抜くすべを、そうして思い出す

「はっ!.....そうだなんで今まで気が付かなかった!、俺にはお決まりのチート能力があるじゃないか!そうと決まれば、ステータスオープン!!」

そこに映し出されたのは異世界特有の半透明な宙に浮く板だった。

「おおおお、これだよこれ!さてさて俺のステータスは?」

体力・C 攻撃力・C 素早さ・C

スキル・妄想レベル7


「.........................帰りたいんですけど、、、、、マジかー、俺のステータスざっこ!もうヤダヤダヤダヤダ帰りたいんですけどおお!!」

孝介は思った、これ、そこらへんに魔物出てきたら即デス!になるんじゃないかと

そんな風に思考を巡らせていると、近くで女の叫び声がした。


「えっとー、行かないですよ?いや、いやいやいや無理だってこのステータスで困ってる人を助けるとか、助けてほしいのはこっちだっつうのー!ていうか、なんだよ、妄想レベル7って!?馬鹿にしてんだろ!、、まぁとりあえず今回は縁がなかったということで」


そうして孝介は反対側に歩き始めた、途中何回か女の叫び声がしたような気がするがきっと気のせいだろう。うん絶対気のせいだ。

「というか、俺今何持ってたっけ?えーっとスマホと金、あとはラノベ小説か、、、、うん、役に立つわけがない、スマホは多分売れる、でも金とラノベ小説は無理だな

というか、こういうのって持ってたらどこでこんな技術力を?って問いただされそうだしなあ、でも、かと言ってポイ捨ては日本国民としての誇りがなあ......よし、異世界の土はきっと日本よりも分解力とかいろいろ凄くてやばいから捨ててもきっと肥料になる!まぁラノベ小説も大丈夫だろう。ということでバイバーイ」

そう、俺はポイ捨ては許さない人間なのだ。  獣道をテキトーに歩いていると草の生えていない舗装された道に出た。


「さてと、道なりに進んでみるかあー、というか喉が渇いたな..........どしよ」

そう、異世界の日光は強い、だが孝介は水を持っていなかった。となればやることは一つである。そう苦しもがいているふりをすればいいのだ。いくら人道的にテレビに写せない異世界であろうと流石にそこまでやれば水くらいはくれるだろうと思い、 孝介は苦しもがくふりをしつづけた。

少し経つと複数人の足音が聞こえた。

「ふ、はーっはっはっは刮目せよこの俺の演技のうまさを見て腰ぬかすなよ?

ぐ、ぐああ、、ううぐーう......G...GIVEMEWATER」

?「な、何やってるんだ?ほら立て、大丈夫か??」

「す....す、すまない水をくれないか」

?「水?わかった少し待て、おいカプー水を持ってきてくれ....ほら水だ」

久しぶりに飲んだ水はすごくのどごしがよくおいしかった。俺に水をくれた人達は冒険者のようだった。一人は体験を背負った大柄な男、もう一人は小柄な、いわゆる 盗賊という奴だろうか


「ありがとう助かったよ、君たちは?俺の名前は孝介だ」

ライ「俺の名前はライ、こっちはカプーだ、あんた一体ここで何してたんだ?」

カプー「そうだよ!喉が死ぬほど乾いたとしても、もうすぐ都市につくしさ、少し歩けばいいだけ、なのに君は一体ここで何してるの?」

「すまない、俺は遠い東の国にいたんだが追い出されてな、気が付いたらここにいたんだ、俺は何も持ってなくて、でも止まるわけにはいかないからな、ずっと歩いていたんだよ。」

ライ「そうか、何か特殊な事情を持ってるみたいだな。一緒に都市まで行くか?」

「ああ、そうさせてくれ」、、ふっ、何度も異世界系の漫画を読んできた俺にとってこの程度考えなくても頭に設定が浮かんでくるぜ!


カプー「そういえば孝介は何も持ってないって言ってたけど、着てるものからしてかなり位の高いひとだよね?」

「まぁそうだな、だが、まだ話すべきではない、その日が来たらお教えよう」

カプー「そっか、そうだよねごめんね!聞いちゃいけないことだってあるよね」

ライ「そうだぞカプー、変なこと言ったら処刑されちまうぞーまったく、気をつけろ

よなHAHAHAHA」

カプー「そうだね!HAHAHAHA]

「いや、怖えーよ、なんでそうなんだよ!!こいつら頭おかしいのかよっ!?(小声)

ライ「いやすまんな、なんかコウスケに対しては、、なんというかこう親近感がわくんだよな」

カプー「えっ?ライライも?僕もだよー!」

「えっ、なにここ癒されるんですけどー、いいや元の世界に戻らなくていいや、俺こいつらとずっと一緒に楽しく旅するわ」


と、そんなことを思いながら歩いていると、前方に大きな城壁が見えてきた。大きいなあーと思いながら見ているとカプーから「初めて?」と聞かれた、もちろんそうだと答えるとカプーは笑顔で「そうだよね!よかったあ、少し待ってて!」そういうと門番のほうに走って行ってしまった。門番とカプーが話している間ライとしゃべっていた。


ライ「そういえば孝介は戦ったりできるのか?一応この国の王族や貴族は幼少期にそういった教育を受けるのだがー、東の国でそうなのかはわからんからな」

「いや、そういったことはないな、一応聞くがなんで聞くんだ?」

もちろんコウスケは元の世界でも武術を習っていなかった。なぜなら孝介は家に帰ったら即、異世界漫画を読むという生活をしていたからである。

俺がそれを聞きライが答えようとした時、ちょうどカプーが呼びに来た。

カプー「コウスケ、こっちきてー!」頷きライといっしょに行こうとするとライは「お前ひとりで行ってこい」と断られた。もしかして身分証がないから作るためだろうか、そんなことを思いながら進むとそこは

「..........................................ん??んんんん?????」

そんな風に俺が理解できずにいるとカプーが「はいコウスケはここねー!」と言ってくる。指をさしているその場所は独房だった。

「じょ、冗談だよなカプー?」

カプー「うん?何のこと?」

「ほ、ほんとに、俺の行く場所ってここなの??」

カプー「うんそうだよ?だってコウスケって東の国の王族でしょ?ならここで合ってるよー。だってこの国と東の国は仲が悪いってこと知ってるでしょ?だからこそ東の国に圧をかけるために捨てられたとしても一応王族だった君をたすけたんだよー」

「マジ??」カプー「うん!マジ!!」

カプー「じゃ、あとは見張りの人、よろしく~♪」

「ま、まてカプー!俺は王族じゃない!ただの平民だああ!!、 、 、 、 、 、 、お、おいカプー?」

孝介は必死に叫んだが返事は来ない、どうやらもう行ってしまったようだった。

「...ふ.......ふざけんなあああああ!!!お前らのこと信じてたのに!友達になれるかなーって思ってたのにいいい!!やっぱり元の世界に帰りたいぃーーー!!!!?」

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