「昭和百年! ミステリ小説を執筆されている方に10の質問!」への回答

小野ニシン

小野ニシンの回答

 表題の通り、成阿悟様の企画に参加させていただきます。前回も参加させていただいて似た内容もありますが何卒。


Q1 ペンネームとその由来を教えてください。

 名字は本名にちなんだもの。ニシンは、ミステリ小説で使われるテクニックの一つである「レッド・ヘリング(燻製ニシン)」に引っ掛けたものです。また、小野ニシンをローマ字で書くと、ONO NISINになって、上下逆さまにしても同じ名前になります。


Q2 ミステリ小説を読み始めたきっかけは?

 小学校の図書館にあったものを読み始めたのが最初。最初の最初は「ミルキー杉山」シリーズだったと思います。それから「シャーロック・ホームズ」や「アルセーヌ・ルパン」シリーズに移っていきました。


Q3 ミステリ小説を書こうと思ったきっかけは? 

 副業が本格ミステリ作家だったら格好良くないですか?


Q4 昭和をメインに活躍された一番好きなミステリ作家さんを教えてください。

 泡坂妻夫。亜愛一郎シリーズしか読んでいないけど、これほど面白い短編ミステリを書き続けられたのは素晴らしいと思う。

 

Q5 昭和に刊行された短編ミステリ小説の中で、一番好きな作品と作家名を教えてください。

 これは前回と同じで鮎川哲也の「赤い密室」を。つい先日読んだばかりですが、密室ミステリの完成形を見つけた気がしました。


Q6 昭和に刊行された長編ミステリ小説の中で、一番好きな作品と作家名を教えてください。

 笠井潔の『サマー・アポカリプス』。初読時は世界史の話ばかりで全然面白くないと感じたが、改めて読み返してみたら哲学論争と本格ミステリががっちりと融合しているとんでもない作品だということに気づいた。


Q7 昭和に刊行されたミステリ小説の中で、一番衝撃を受けたトリックの作品と作家名を教えてください。

 トリックなら島田荘司の『斜め屋敷の犯罪』に勝るものはない。こんなにシンプルで度肝を抜かれるトリックがまだ残っていたのかと驚愕した。


Q8 無人島に、昭和に刊行されたミステリ小説を1冊だけ持っていくとしたら? 

 竹本健治の『匣の中の失楽』ですかね。トリックがどうこうという小説ではなくて、メタフィクショナルな構造を楽しむものなので、読めば読むほど味が出そうです。

 

Q9 自分が書いた中で、今、一番読んで欲しい作品を教えてください。

 短編の『ナイフの刺さった入院患者〜不可能犯罪捜査ファイル03〜』を推薦しておきます。今のところ一番トリックが上手くいっているように感じます。

https://kakuyomu.jp/works/16818093080989413846


Q10 最後に、ご自分の作品のアピールをお願いします。

 密室ものなど不可能犯罪ものの本格ミステリをよく書いています。カクヨムはトリックを試す場だと思っているので玉石混交といった作品群だと思いますが、気晴らしになれば何よりです。新作も書いてます。

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「昭和百年! ミステリ小説を執筆されている方に10の質問!」への回答 小野ニシン @simon2000

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