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 序文によると、これは室町時代の後期に、異国の言語で書かれた本を翻訳したものであるらしい。翻訳元の言語についての言及はないが、時代背景を鑑みるにポルトガル語もしくはスペイン語である可能性が高いように思われる。

 肝心なその内容は、まったく常軌を逸したものだった。これを著した者も訳した者も、およそ正気ではなかっただろう。

 しかし最も異常なのは、この本の内容を実践し、五百年の長きにわたって語り継いできた我が一族であるに違いない。

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