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 業務を遂行する上で石工たちと打ち解ける必要性はなかったが、わたしの目的はあくまで情報収集だ。持ち前の人当たりの良さを活かして彼らとコミュニケーションを図ったものの、一年を費やしても芳しい結果は得られなかった。

 そこで作戦を変更し、山の所有者との接触を試みた。所有者は代々その土地を受け継いでいる一族であるため、石工たちとは異なりこの地で産まれたわたしに敵対意識を抱くことはないだろうという期待があった。

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