概要
どうか今、あなたの心が穏やかでありますように
薄暗い雪景色が連れてきたのは、今となってはどこで何をしているのかすら分からない『あなた』の記憶でした。
『私』の中に眠っていた微かな情が、『あなた』に関わる苦い思い出の輪廓を、柔らげてくれました。
ごめんなさい。
ありがとう。
どうか、幸せでいて下さい。
『私』の中に眠っていた微かな情が、『あなた』に関わる苦い思い出の輪廓を、柔らげてくれました。
ごめんなさい。
ありがとう。
どうか、幸せでいて下さい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!綴る断片、心象の想い……。
人は不器用だ。僕はそう思う。
器用だと言われる人間は確かにいるし、それなりの人もそれなりにいる。
だけど、どんな人間も突き詰めると「不器用」になってしまうのではないかと思う。
人は己と言う実態を追う時に、陽炎なものだと感じる。少なくとも僕はそう思う。
誠実に、真摯に、問い詰め、煮詰め、自分と言う人間を考えるならば、正しく理解する事など決して出来ない。軽々しく分かった気になるのは傲慢だ。不器用である現実は違う憧憬を心象に浮かび上がらせる。
それは、人とはかけがえなく優しさを汲める存在だと言う事。
僕は如実にそう思う。
曖昧で頼りなく、寄る辺も無く愛おしい、人という存在はそうして出来てい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かに降る雪の中で、別れと再生を描く感動の物語
「雪降る昼間に」は、静寂に包まれた雪景色の中で織り成される感情の旅やねん。この作品の魅力は、淡々とした語り口の中に、主人公の揺れ動く心が繊細に描かれてるところ。特に、日常の一コマに潜む特別な瞬間を切り取る作者のみかみさんの筆致には、思わず引き込まれてしまうわ。大きな展開や派手さはないけど、読後に胸の奥がじんわり温かくなるような、そんな物語やねん。初めて読む人にも入りやすいし、深く考えたい人にも響くテーマが隠れてるで。雪が持つ静けさと冷たさ、そしてその裏にある温もりを感じ取ってみてほしいな。
今回の講評会では、作品の象徴的な描写に注目が集まったんよ。トオルさんは論理的な視点から、雪が主人公の…続きを読む