このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(870文字)
パターンとしてはよくある、といえばそうなのですがか、心情がとても丁寧に描かれていて、作者と主人公の距離が一定に保たれているので、読者として入り込む隙もあり、最後のクライマックスでこちらも一緒にキュンとできました。透明感があって、よかったです。よき作品を、ありがとうございました。
自分だったらどうするか…胸が締め付けられる思いでした。大切な人へ突如降り掛かる災難。必死に向き合おうとする主人公の実直さに心打たれる純愛短編。「この後が知りたい…」と思わせる余韻の残し方が逸品です。是非皆様ご覧下さい。
記憶を失った恋人との再出発――切なさと温かさが交錯する物語です。過去を失っても、確かに「ここにいる」存在への想いが真っ直ぐに伝わってきて、読後に胸がじんわりと温かくなります。