第2話
私の名前は名嘉山結子、ある外見上の特徴を除いて、これと言って特徴はない普通の高校生だ。
成績も平凡、運動能力も平凡、容姿も一つを除き平凡だ。
唯一の特徴といえば、右目の瞳が青いだけだ。
この目は生まれつきで、父さんが言うには、父さんと母さんのお祖母ちゃんだか、曾祖母ちゃんだかがどこかの国の人だったらしい。
この右目で良かった事は人に顔を覚えてもらいやすいこと、現在進行形で嫌な事は私の右目を見て母さんが嫌な顔をすることだ。
母さんは私の小さな頃から私の右目を見るのが嫌だったみたいで私の目を見て話をしたことがない。
いつもどこか遠くをみたり、私の胸辺りを見て話をする。
小さな頃から、私と母さんの2人だけで出かける時には、私にサングラスをかけさせて、知り合いに出会った時は、
「この子は小さな頃か目が光に弱くて、サングラスをかけさせないとだめなの。」
なんて言い訳をしていた。
多くの人は青い目の人はサングラスをかけている人が多いと認識しているのか、納得しながら頷いて、
「青い目は色素が薄いからしょうがないね。」
なんて訳知り顔をして言っていたものだ。
私としては、母さんが私の右目が気に入らないからだよ!
って言いたかったけど、私は何も言えずに黙って苦笑いをするだけだった。
父さんは私の右目を見て、綺麗な青だね。
なんて言ってくれているのに、なぜ母さんは私の右目を嫌うのだろうか?
私はこんな右目じゃなければ、一家で仲良くしていたんだろうな、なんて思っていたのだった。
そう・・・、あんな事がなければ・・・。
私の右目 鍛冶屋 優雨 @sasuke008
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