Dolphin

掌鳥

エソラ

Dolphine

突っ走っていた。

前を求めないはずはないのだが、先賢の勇壮な影もおぼろげで、後ろに進んでいる錯覚をする。

ここでいう話は食を跨ぎ、いずれは人類の発展に対しての視座にも転換された。

ただ、ふと思い出すのは、映画である。環境が強いて人をそうならせたもの、強い意志で自然に抗うもの、色々ある。

たまに強い印象を受けるのは、”文明世界からの脱出”や少し未来的な"自給自足”といった標語で、ややアイロニカルな響きを持つ。表現者は松の皮のように先の見えない発展を待つわけでもない。そっと、手に取って撫でても切り刺んでも対して意味はないし、土に帰る動きをちょっと助けるくらいのものである。

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Dolphin 掌鳥 @Hokerikon

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