エピローグ
数年後。
青霜は、故郷の村に戻っていた。村は以前と変わらず、緑豊かな自然に囲まれていた。
青霜は、村の人々に温かく迎えられた。そして、亡き両親の墓前に、旅の報告をした。
村で穏やかな日々を過ごしながら、青霜は、旅で得た経験を活かし、村人たちのために尽力した。
ある日、村の入り口で、白い髪の老人が立っているのが見えた。青霜は駆け寄った。
「リュオンさん……!」
老人は優しく微笑んだ。
「久しぶりじゃな……青霜……」
二人は固く抱き合った。
夕焼け空の下、二人は村を見下ろす丘に座り、昔話に花を咲かせた。
それぞれの故郷へ帰った二人。それぞれの場所で、それぞれの未来を歩んでいく。
白い狐の面は、今も青霜の宝物として、大切に保管されている。そして、月影の谷には、今も静かに、故郷への祈りが響いている。
月影仙路 ~故郷へとつながる道~ FUKUSUKE @Kazuna_Novelist
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