切愛

 愛してる


 言葉を知っていても、意味は分からない


 あなたを想う気持ちは、どうなんだろう?


 いつの時代も愛は謳われてる


 だけど私の中には響かない


 私はただ、視線を送る


 あなたにそれが気付かれずとも


 見つめるだけで満ち足りる?


 それさえも分からない




 愛してる


 思わず呟いた 囁くような声


 あなたに届いたか 胸が高鳴る


 いつの時代も謳われる想い


 いま私の中に 宿るものはきっと


 私はただ、あなたを想う


 あなたにそれが気付かれずとも


 見つめるだけでいいなんて


 そんなの、もう 嘘っぱち




 形にしてほしい 変わらず謳われるものを


 だけどそれはきっとエゴ


 叶えば 傷つけるだけ





 私はただ愛してる


 あなたにそれが気付かれずとも


 あなたが幸せならば


 おためごかしでも ホントウ



 そう信じて 私も謳う

 

 いつの時代も そうであるように

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

歩き続ける誰かの歌 渡士 愉雨(わたし ゆう) @stemaku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ