第4話 01:00~02:00

「クソが!!なんか無ぇのか!!このままじゃ輪姦されちまう!!」

『ごめんなさい、私には、何も…』

「チクショウ…くそったれ…」

項垂れる。

「俺はよ、ただの作業員として生きていたかったんだ」

『…』

「仕事をする、金をもらう、帰って寝る。退屈な人生、いや退屈こそがすばらしい。

山も谷もない人生が良かったんだ。」

『…そんな人生、意味は?必要は?』

「人生に意味もクソもあるか。生きたいから生きるんだろうが。

もっとも…チクショウあと数時間で殺されるのか。」

体から力が抜ける、死を受け入れ始める。

「何か…特殊能力でもあればよ…」

夢想する、超常の力で、現状を打破できれば。

『ありますよ』

「えっ?」

『えっ?』

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