第1.2話

「おきて・・・!」

冷たい石の匂いがする…

「おきて・・・!!」

牢屋なのか・・・鉄の匂いがする。

「お願い!おきて!!」

うるせぇな

「わかったよ、おきるよ」







俺はズタボロの浮浪者。

右脚も引きずってる。


カチリ


小さな、しかし確実な音は、脈拍のようにリズムを奏でる。

「こいつがナニか知ってるか?パターソン・リボルバーだ。最初の拳銃だ」

手が震える、体を支えることさえできない。


「立てよ英雄、殺し合いの時間だぜ」

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