第12話 夜の帳の向こう

 その夜、俺は3人と分かれたあと、学校へ忘れ物があったのを思い出し、その足で学校に寄った。学校へ戻ったのは20時前、最近は教員も早く帰れと言われてうるさいから、もう誰もいないだろうと思いながら、校舎の職員玄関にいくと、まだ開いていた。

 職員室には、中倉先生と教頭が残っていた。

「どうしたの、葉山先生、忘れ物?」

「中倉先生こそ、どうしたのよ。こんな遅くまで」

「生徒たちの課題の採点に時間がかかってね。今、やっと入力終わったとこ。どう、今からちょっと行く?」

 そんな話をしていると、電話が鳴り出した。最近は、夜の電話は留守電になっている。電話が自動で切り替わり、電話のスピーカーから女性のがなり声が響いた。

「これ、どうなってるの、誰もいないの! うちの子がまだ帰らないんですけど……」

 電話の声に聞き覚えがあった俺は、思わず受話器を取っていた。

 電話は、やはり天見の母親だった。

「どうされましたか」と聞くと、天見の母は、ソラがまだ帰宅しないという。携帯の位置情報が学校だから、どうなっているのかと一方的にまくしたてられた。

 俺は、さっきまで一緒にいたことを話したが、今日、遅くなることも知らないと言い、火に油を注ぐ形になった。だがなんとか、別れてから1時間以上経つので、もう着く頃だと思うので待ってほしいと言ってなんとか電話を終える。

 携帯の位置情報は、きっと教室にでも忘れたからだろう。

「どうしたの?」と聞く教頭に事情を話して、俺は一度、教室を確かめに行った。

 教室に入り、天見の机を確かめようとした時、夜の教室に携帯の振動音が響き渡った。

 携帯が机の中にあった、画面には、「母さん」という表示が出ていたので、それに出る。

「お母さんですか、葉山です。携帯、やはり教室に忘れていたようです」と伝える。

 とりあえず、もう帰るはずだと思うので、待ってくださいと伝え、まだまだ不満を言い続ける電話をなんとか切った。画面には、母親からの着信履歴が何十件も延々と並んでいた。

 俺は、職員室に戻ると池田さんとのことも含め、経緯を教頭に話して、もう少し帰るのを待つと言った。

「女子生徒なんだから、遅くなる時は気をつけてよ」と渋い顔の教頭に頭を下げ、机に戻った俺に、隣の中倉先生が、大丈夫かと聞いてくれる。

 中倉先生に池田副会頭の話なんかをしながら30分ほど待っていると、再び、天見の携帯が鳴り出した。母親だ。俺が出ると、天見はまだ帰らないという。

 さすがにこれは遅い。駅で別れたのが19時過ぎだからもう2時間はたとうとしている。とっくに帰っていていい時間だ。

 俺は、伊山に電話してみることにする。

 家に電話すると伊山が出た。天見のことを聞くと、忘れ物したから学校へ戻るといっていたというのがわかった。

 俺は、中倉先生にも協力してもらって、校舎をもう一度見て回ったが、校舎は鍵がかかっているので入ることはできない。中倉先生が自分の車を出してくれるというので、俺たちは、街を探してみることにした。

 中倉先生の車で、学校周辺を見て回るが、天見の姿は見つからなかった。時刻も22時を過ぎて、京都の街も、繁華街以外は、ひっそりとなる時間だ。

 俺たちは、最後の期待をかけて天見が日ごろ通っている神宮丸太町の駅に行ってみた。中倉先生には車で待っていてもらい、俺は駅周辺を走り回る。片側二車線の川端通りは車通りも少なく、もう人影も辺りにない。俺は、ふと、目の前の鴨川にかかる丸太町橋が目にとまった。道を回って川の方に降りてみる。

 鴨川の土手に続く遊歩道が白い街頭に照らされ、真っ直ぐに橋の下をくぐって伸びている。

 丸太町橋は低く、その下は屈んで通らないといけない低さだ。頭をかがめて橋の下に入る。小さな灯りがやっと闇を照らしている。

 道から川に降りる階段状の石段の一番下に、一つ人影を見つけた。

 暗がりの中近寄ると、天見だとわかる。

「天見、俺だ、よかった無事で」

 頭を抱えるようにして暗闇でじっと川面を見ているその背中は、声をかけても動かなかった。

 俺は、何も言わない彼女を、中倉先生の車に連れて行く。

 明るい所に出ると、彼女の顔は泣いていたのか、目が赤かった。

 中倉先生の言葉にも、彼女は何も言わず、ただ俯いていた。

 唯一反応を示したのが、俺が母親にいたことを連絡した時だった。天見は、ぎゅっと体を縮めて、車のシートで身を固めていた。

 俺はすぐにこのまま車で、家まで連れて行くと告げ、携帯を切る。

 中倉先生は、黙って車を走らせ、時折道を確認するだけで、3人を乗せた車は沈黙の中を走っていった。

 話しかけても何も言わない彼女の横に座って、俺は時折、彼女の青白い横顔を見たが、その横顔は表情もなく、まるで別人を見るようだった。

 1

時間ほど車を走らせ、井手町にある天見の家に着いた。

 家から出てきた母親は、俺の言うこともほとんど聞かず、大きな声で彼女を叱ると、そのまま彼女を引っ張って家の中へ連れていった。

 その勢いに押され、ほとんど何も言えなかった俺は、ガチャンと閉じられた玄関の扉を虚しい思いでしばらく見ていた。中倉先生の「帰ろうか」の声に俺たちは帰路につく。

「どうしたんだろうな」中倉先生がポツリと言った。

「ああ、なんとかしなきゃ」としか俺は言えなかった。そして、付き合ってくれた中倉先生に感謝の言葉を口にするのがやっとだった。

 

 翌日、休むだろうと思った天見が、朝の教室に座っているのを見て、俺は驚いた。

 ただ、俯いて俺と視線を合わせないその顔は、青白く腫れぼったいのがわかった。

 だが、様子を見ていると、伊山たちといつものように笑い、話しをしている……昨日のことがなかったかのように。

 天見には光と闇がある。それもくっきりとした別々なものが同居している。それは俺の中で確信となった。

 昨日の様子から見て、彼女に直接聞いても肝心なことは言わないだろうと感じた俺は、少し考えてから放課後の相談室へ呼び出した。

 うつむく彼女に、俺は「大丈夫か」とだけ聞いた。うなずく彼女に、

「ところでさ、トビを呼び出してくれないか。トビの奴、ちょっと元気が戻ってきたものだから危なっかしくってな。それでちょっと話しておきたいことがあるんだ」

 俺に昨日のことを聞かれると身構えていた天見は、拍子抜けしたようで、俺に言われるままになんとかトビを描いてくれた。

 やがて、天見のスケッチブックに現れたトビは、のそりと立ち上がると、じっと天見を見つめ、そして俺を見た。

 俺は、彼女からスケッチブックを受け取ると、トビに向かって話しかけた。

「トビ、すまなかった。俺、お前との約束全然守れてなかった」

 その言葉に、天見が、目を見開くのがわかった。トビは、キッと俺を睨むようにして、

「ああ、大人のあんたがいながら、何してんだよ。言っただろ、頼むって」

「本当に、すまん、見えてなかったんだ、いや、見えてたのに、知ろうとしてなかった」

 俺はトビに頭を下げる。

「あんたが謝っても遅いんだよ」

「わかってる、今からでもできることをしたいんだ。トビ、俺にちゃんと教えてくれ。天見のこと」

 その瞬間、驚いた天見が、俺からスケッチブックを奪おうとしたが、俺は立ち上がり、トビの絵を高く掲げて、もう一度トビに「頼む」と言った。

「わかったよ」そう言うトビに、天見が「やめて!」叫んだが、トビは、

「ソラ、誰かに頼るんだ。俺たち猫だって、基本は一匹だが、なんかあったら群れの仲間に頼る。それが生きるってことだ。所詮生きてる限り一匹で生きることはできないんだ。特に人間は!」

 天見は、目を真っ赤にして、そのまま奥歯を食いしばるようにして下を向く。

 トビは、そんな天見をしばらく見つめ、そして、天見の家での様子を話しだした。

 もう、彼女は何も言わなかった。

 トビの話の間、床にうずくまり、じっと耐えているようだった。

 そう、彼女はずっと耐えていた。その深刻さに気づかなかった俺はトビの話を聞きながら自責の念で体の芯が震えてくるのを抑えられなかった。

 彼女が夕方、18時という門限があるのは、その時間から夕食の準備をしなければならないからだった。彼女には二つ下の妹がいたが、させられるのは彼女だけだ。母はその間、テレビを見たりしているという。彼女が長女として家の世話をする。それがこの家のルールで当たり前だと彼女自身思っている、トビはそう言った。

「俺が何度、変だって言っても、自分がするのが当たり前だから構わないって、こいつは聞かないんだ」

 彼女に対する母親の管理は徹底していた。それは幼い子にするように、外出も全て申告しなければいけないし、友人と遊ぶと言うと、そんな子と遊ぶのはダメだと言わていた。それは高校生となった今も変わらないという。携帯も常に位置情報がわかるように設定されていた。

 昨日、夕方遅くに急遽池田さんと会うことになって彼女は困ったはずだ。

 そして、彼女は行くことを選んだ。だから、位置がわかる携帯を学校に置いていった。

 話が終わっていざ帰るとなった時、すでに時刻は19時を過ぎていた。彼女は家に帰るのが怖くなって帰れなくなってしまったのだろう。俺は、そんなことに何も気付かず、ただ、お偉いさんに会うことに舞い上がって、頭がいっぱいだったんだ。

 トビは話を続けた。天見は、小さい頃から、母の暴言がひどく、時には暴力もあったという。

「ソラ、その右手出してみろよ」

 トビの言葉にも、ソラは動かなかった。俺は、彼女の床についているその手を見た。この暑い日に、今日の彼女は長袖のブラウスだった。俺は、そんなことも深く考えていなかった。その、右手の甲、親指の下に褐色の痣がある。これは前から知っていたが、小さい頃の傷跡ぐらいにしか思っていなかった。

「ソラ、お前は自分からは何も言わなかったけどな、俺は、近所の猫仲間から聞いて知ってたんだ」

 トビは静かにそう言うと俺に向かって激しい怒りを吐き出した。

「その痣は小学生の頃、熱い汁の入った食器を投げつけられてできた火傷の跡だ。

 しかも病院で診てもらうこともなく、放っておかれた。だからなかなか治らず、そんな大きな跡が残った。なのに、あの親はその時、なんと言ったかわかるか。『そんなみっともない手、人に見せるな、ポケットにでも突っ込んどけ』だ。

 だから、まだ小さかったソラは、右手をポケットに突っ込む癖がついたんだ。

 それから、その腕だ」

 俺は、彼女が隠そうとした左腕の袖を少し上げた。

 青黒い大きなアザができていた。内出血している。彼女は、すぐに袖を下ろすと「これは大丈夫なの。叩かれたりしたのは小さい頃だけで、最近はそんなこともないし、昨日は本当に私が悪かったから……」 

「ああ、叩くのは減ったよな。でもその分あいつの暴言は、底なしだ」

 トビが吐きつけるように言って、怒りの目で俺を見上げた。

 俺は、言葉が出なかった。

 今、何ができるだろう。懸命に考えた。

 これは虐待だ。それを訴えることはできる。だが、それだけで彼女は救われるのか。

 その後が問題だ。俺の考えを察したのか、天見が顔を上げて俺に訴えた。

「絶対に言わないで、私が悪いんだから。私がちゃんとできたらいいのに、できなかったのが悪いの。母さんは、ちゃんと私のこと考えてくれてるから」

「そうじゃない、君が悪いことは何にもないんだ……」

 俺が何を言っても、彼女はただ首を振るばかりだった。トビが悲しい目で俺を見た。

「天見、俺は、このことを知った以上、言わなきゃいけない義務がある。ただ絶対に悪くならないようにするから、これだけは黙ってることはできないんだ、許してくれ。必ず、君の意見を聞くから。君の母さんに言うかどうかかも含めて、きちんと相談するから」

 彼女は口を閉ざし、その日は、もう喋ろうとしなかった。

 俺は、このことを学校に報告した。

 翌日、スクールソーシャルワーカーの花山と名乗る人が朝から来てくれた。

 花山さんは、俺より少し年上か、ベージュのスーツを着た終始穏やかな笑顔の人だった。

 放課後、花山さんとの話に天見を呼ぶと、彼女は2人だけがいいと言うので、俺は静かに外で待った。

 やがて花山さんと出てきた彼女は、少し落ち着いたような表情で、大丈夫かという俺の言葉に黙って頷く。最後に花山さんは天見に向かって優しく話した。

「会議では、あなたの意見も尊重してくれます。何よりも、しんどい時は他の人を頼って。頼っていいってこと忘れないで」

 天見は黙ってそれを聞いていた。そして「ありがとうございました」それだけ言って帰っていった。少し肩の力が抜けたか、思ったより落ち着いて見えた。

 天見が帰ると、花山さんは、これからのことについて説明した。

 今後、関係者でケース会議を開き、様々な方面から検討し介入方法を決める。そして、児童相談所への一時保護も関係者の意見、情報を尊重して決めることになる。ただ、高校生だと危険性は低く見られがちで保護には慎重になるだろうということを話してくれた。

「だったら何も解決しないじゃないですか。自分には、何もできないんでしょうか……」

「いえ、先生にもできる大切なこと、あると思います。彼女の環境を作ってあげてください。

 安心できる場所を、この学校で作ってあげてください。そんな場所がどれだけあるか、それがどれほど大切か。人にとって一番安心できるはずの家が、そうでないとしたら、他に作る。それがあれば、きっとその人の大きな力になると思うんです。

 あの子、我慢強いですよね。我慢しないと生きて来れなかったから、ずっとそうして生きてきたんだと思います。でもそれだけじゃない、芯に強いところがある、そう感じました。

 私、昨日は家に帰るのが怖かったのかと思ったんです。そう訊くと、彼女、それだけじゃないって、昨日は、大人の人と話せたことが嬉しかったと言うんです。あんな大人の人も自分の言葉を聞いてくれた。自分の言葉にも、ちゃんと力があり、それを伝えて相手を説得するという経験が初めてだったとも言っていました。

 でもいざ帰ろうとしたら、家に帰ることが怖くもあり、せっかく感じた喜びも潰されそうで帰りたくなかった、そんな話をしてくれました。

 初めて会う私にも、彼女、きちんと向き合ってくれました。だから、彼女の中の芯はしっかりとしたものがある。決して弱い子じゃないって思ったんです。

 それと、最後に訊いたんです。

 あなたのしたいことは何? って、あなたはどうしたい? って。そしたら、彼女、『この学校をやめたくない』ってはっきりと言いました。その時、初めて彼女、泣いたんです。でもそのあとこう言うんです。『ここにいるためにどうしたらいいですか? もっといい子になったらいられますか』って」

 天見は夏ごろから家で学校を辞めろとまで言われていたようだった。それも実際に手続きをしろとまで迫ったようだった。

 俺は、言葉が出なかった。俺と花山先生はしばらく、黙ってそれぞれの重さを抱えていた。

 花山先生は最後に、「これからはできれば定期的に、彼女と話す機会も設けてください」と言って帰っていった。

 花山先生と別れた後も、俺にはどうするのが一番いいのか、正直わからなかった。

 彼女が親と平穏に過ごせること、これは、今は難しいように思う。俺にはあの両親が今すぐに変わるとは思えなかった。ずっと先でできたらいい、そのぐらいなのではないか、だったら少し距離を置いて生活すること、それができれば……、まずはこれが一番良い答えのように思えた。でもそれって……。


 翌日、何事もなかったかのように元気な天見の姿があった。教室でいつもの3人ではしゃいでいる。ただ、彼女は俺と視線を合わせようとはしなかった。そんな彼女を見ているのは辛かった。俺は何かできることをと、昨晩ずっと考えていたことを聞いてみることにした。

 放課後、グランドを走る天見を見つけた。

 一人黙々とグランドを走っている。ペースを乱さず、ただ黙々と。

 どのくらい、走ったのだろう、やっと終わり、天見は水道のところにいた。

 俺は職員室を出て、彼女に近づき声をかけた。

 彼女は思った以上に、構えずに話してくれた。少したわいのない話をした後、俺は考えていたことを聞いた。

「なあ、天見、他に頼れる身内はいないのかな」

 汗を拭いていた手が止まり、彼女は遠くの空をしばらく見ていた。

 遠くに雲が流れ、蝉の声がいつの間にか止んでいた。天見が、視線を俺に戻して言った。  

「今までそんなこと、考えたこともなかったから、ちょっと自分でも、その考えにびっくりしたっていうのかな。何を言ってるんだろって、正直思っちゃいました。

 でも、不思議なんですけど、なぜか泉さんの姿が浮かんだんです。泉さんって言うのは、亡くなった祖母の妹で、今までに一回しか会ったことないんですけどね」

 そう言って天見は、少し笑った。

「なら、その人に一度会ってみるか」

「えっ?」

「いや、俺もその人に会ってみたくなったし、たしかあれだ、南條がファンだっていう陶芸やってる人なんだろ」

「はい、いや、でも、ほんと会ったのは一度ぐらいだし」

「なら会ってみればいいじゃないか」

 しばらくの間、彼女は、何かを言おうとして口ごもり、黙ってしまった。

 俺が、じっと待っていると、やっと彼女の口が開いた。

「私、これまで誰かに頼るとか考えたこともなかったんです。誰かに頼るより自分でやったほうがいいって思ってたから。小さい頃から、なんで誰も私を助けてくれないんだろって思ってて。それが当たり前になってて……。でもトビと出会ってから、美紅や朱莉、パン、それに先生も、みんなと一緒にいろんなことやってるうちに、楽しいなって、誰かと一緒って嬉しいなって最近よく思うんです。

 こんな気持ちになったの初めてで、一緒って、よく考えると頼ったり頼られたりしてるなあって。

 昨日、花山先生に言われたんです。人に頼るのはいいんだよって、自立してる人というのは、少しずつ互いに頼って生きるんだって。あ、これトビにも言われたって思ちゃった」

 天見は、そう言って少し表情を緩めた。俺は、その顔を見て、やっと少し光が見えた気がした。

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