働かないアリ

働かないアリがいました。そのアリは巣のメスアリ達に好かれて、愛されてお世話をして、みんなそのアリの子を産みたがりました。そのアリに特別なことはなにもありません。反対に他のアリを殴るわ、声はでかいわ、奇声をあげるわ、食べ方は汚いわ。最悪でオスアリ達には嫌われていました。殺されること無く生きていられるのはメスアリ達が必死になって守るからでした。嫌われていることを働かないアリは知っていました。知っているからこそ威張るのでした。メスアリを侍らせて、働きアリのヘイトを集め自分一人が嫌われ者になることで他の争いを無くす効果がありました。その事を働かないアリは知りませんでした。ただ舐められたくないからしていました。この働かないクズのアリはどこまでいっても性悪で他人に迷惑をかけるしか能の無い筋金入りの人でなしです。このクズがのさばっているのは女王アリが最初に産んだアリだからというのもありました。アリ達は今日も土や砂糖を運び、巣を豊かにする為働きます、ただ一匹を除いて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る