パイ一家の末っ子・女子高生が、日常の中で突如巻き込まれる事件に冷静沈着に挑む姿が痛快で魅力的。軽妙な語り口と緻密な推理が心地よく、読者をスルスルと物語の核心へと導いてくれます。家族との温かなやりとりが、ミステリーの緊張感に優しい余韻を添える、読後感の良い一編です。
主人公は女子高生にして、なんとスパイ一家の末っ子。既に任務の経験もあり、殺人現場でも冷静沈着。一方で店員の死を悲しむ店長に同情してしまう素直さも同居していて、とても魅力的です。物語は彼女が本業で培った観察力と洞察力で、小気味よく事件を推理していく探偵小説です。彼女が展開するロジックもよく整理されていて分かりやすく、さらりとロジカルなミステリを楽しむのにはうってつけです。但しフーダニットやハウダニットを楽しむミステリではありませんので、悪しからず。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(653文字)
洗練されて論理的なミステリです。無駄がなく鮮やかな謎解きが非常に心地よかったです。また、シリーズ第1弾として続編に期待したくなる興味深いキャラクターたちが登場しているので、そこもとても魅力的です。ミステリに興味がある方に、是非読んでいただきたい作品です。
事故死と思われたモノが、実は殺人事件。よくあるパターンですが、これは基本だと思います。また、ちゃんと読めばなぜ殺人事件なのか、犯人は誰なのかが分かります。さあ、これらの謎を解き明かしましょう! そして、続編も期待します!