第36話 白く塗れば何でも良い

 俺は〈さっちん〉に追い出されて、左側の神殿へフラフラと入っていく。


 良く見るとアジア風のホテルみたいだな、プーケットかバリ島にあるようなコテージに見える、だけど白く塗られているのはどうしてだ、普通は木の温かみを生かすものだろう。


 白く塗れば何でも良いと思っているのだろうか、俺の発想は貧困だな。


 〈アッコ〉は白いアオザイ風の衣装だ、これは変わらないんだな、でもパンツが透けていないぞ。


 「あら、使徒様、ずいぶん遅かったですね。 ずっと待っていたんですよ」


 〈アッコ〉は拗ねたように、口を尖らせているが、俺はそれどころじゃない、〈アッコ〉のお尻に顔を押しつけて確かめなくてはならない。

 結果、おケツを覆っているのは、白いパンツと判明したよ、疑問が白雪のように溶けて良かった。


 「きゃっ、いきなりお尻を嗅がないでください。 恥ずかしいですわ」


 「良い匂いだよ、〈アッコ〉」


 俺はアオザイをめくり上げて、純白のパンツを降ろすことにした、浅黒い肌との対比がたまらん。


 「えっ、口づけもなしで、するおつもりですか。 ちょっとそれは承服いたしかねます。 逃げますので、追いかけてご覧なさい。 うふふっ」


 〈アッコ〉は軽やかな足取りで、アジア風の神殿の中を駆けだした。

 ノーブラだから、おっぱいが弾んでいる、ノーパンにしたので、チラチラと大事な所が見え隠れしている。


 俺は「はぁ」「はぁ」と涎を垂らしながら、腹をすかせた野良犬のように追いかけてしまう。

 〈アッコ〉は大きな籐の椅子に座って、俺に捕まるのを待っているらしい、舌で唇を舐めているのは欲情が高まっているせいだろう。


 俺もそうだから、純白のアオザイを一気に降ろして、〈アッコ〉を真っ裸にしてやった。


 「きゃー、使徒様、お許しください。 乱暴にしないで。 口づけをして欲しかっただけなんです」


 「いいや、俺から逃げたんだから、決して許さない」


 俺は獣欲に支配されていたんだろう、〈アッコ〉を強引に跨らせて、おっぱいとアソコをしつように責めてやった。

 キスをしたくて〈アッコ〉が顔を寄せてきても、それを許さなかった、「お願いです」と懇願しても、してやらなかった。


 とうとう〈アッコ〉が泣き出してしまったのを見て、俺の獣欲がようやく収まった、一発出したせいが大きいのだと思う、男ってみんなそうだろう。


 「うぅ、ひどいです。 使徒様は私のことをどう思っているのですか」


 「そんなの、愛しているに決まっているだろう」


 俺は優しく〈アッコ〉の顔を両手で包んで、キスをしてあげた、長く長くだ。


 「ふぅん、私も愛していますよ。 もっとしてください」


 俺はキス以外のことも、もう一回した、アソコは大人しくなったけど、疑問がもたげてくる、どうして連続四回も出来るんだ、俺はそんなに絶倫じゃないはずだ。


 「んー、不思議だ。 どうして連続で出来るようになったのかな。 もちろん、〈アッコ〉が魅力的だからだけど」


 「それはきっと、神秘術〈いかかわし〉を会得されたからでしょう。 伝承にありました」


 「えっ、いかがわしい」


 「違います。〈いかかわし〉です。 いったのか、イカみたいな匂いを、かわすのだと思いますね。 しなかったことにするのでしょう。 使徒様の性根はかなり〈いかがわしい〉ですが、異なったものです」


 「へぇー、そうなのか」


 全然理解できないや、デスられた気もするけど、どうでも良いと思う。

 人生って結果が全てだ、こうして〈アッコ〉を二回も抱けるんだから、さらに文句を言えばバチが当たってしまう。


 「もぉ、使徒様は。 おならのような声を出さないで。 私は〈さっちん〉お姉さんを手伝ってきますわ。 宴会を楽しみにしておいてくださいね」


 腰を振り過ぎた俺は、またフラフラと右側の神殿へ来ている、パッと見はベルサイユ宮殿の白い小型版だな、西洋しているぞ。


 出迎えてくれたのは、メイド姿の〈ハッチ〉だ、コスプレじゃんか、白いレースが可憐だな。

 〈ミミちゃん〉は男装の麗人風だ、だけど胸の大きさを隠しきれていない、おっぱいが大きいお姫様が、豪華な乗馬服を着ているように見える。


 俺は馬乗りにされて、ムチでペシペシと叩かれないよな、そんな趣味はまだ御座いませんよ。


 「おぉ、〈よっしー〉様、吾輩の神殿に良くまいられた。 全身を使って歓迎しよう」


 全身ってなんだ、〈ミミちゃん〉は俺をどうするつもりなんだ。


 「いらっしゃいませ。 最高のおもてなしをして差し上げます。 可愛い僕を可愛いがってください」


 〈ハッチ〉のヤツめ、自分で可愛いって言うなよ、恥ずかしかったのだろう、真っ赤になっているじゃないか。


 「〈よっしー〉様は汗をおかきのようだ。 風呂に入った方が良いな」


 そうだな、汗もかいたし、〈さっちん〉と〈アッコ〉が噴出した液もついているから、そうしよう。


 「ささ、お風呂に僕が案内してあげるね」


 〈ハッチ〉が手を繋いで、案内してくれているが、手を振るのはよしなさい、これじゃ小学生のカップルだぞ、キャキャキャと笑うのも止めろよ、あどけなさ過ぎる。


 風呂はローマ時代の公衆浴場を模しているみたいだ、かなり広くて、ライオンの口から湯が吐き出されている、湯気がモウモウとして良い雰囲気だ。


 「使徒様、服を脱がしましょうか。 それとも先に僕を脱がしたいですか」


 「先に脱がしてあげるー」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る