第50話


大きいアガラも小さいアガラも同じアガラなんだけどっ!


神域での大人バージョンアガラにはやっぱり緊張しちゃう訳で。


いつまでも慣れない私の為にって小さいバージョンの時よりも引っ付き度高い上に、手がずっと恋人繋ぎなのはさぁ〜・・・手汗気になってそれどころじゃない私が居ます。


因みに女子会でママ達に相談してみたら、その日から恋人繋ぎが流行してた・・・。素早い対応過ぎぃ〜。


皆特に手汗は気にならない模様。

皆のさぁ、ラブラブっぷりをみてるとさー・・・私達も周りからああ見える事やってるんだなってしみじみ思っちゃってなんかちょっとモジモジしちゃうよね。てれっ。




———そして現在。


にぎっ・・・と力を入れてみるテスト。


「ん?」


アガラの柔らかい声に再び手をにぎにぎしてみる。


「どうした?」


と笑いながらにぎにぎを返してくれるアガラに思わずによっちゃうよ〜・・・えへへ。


いやぁー何か、これぞ青春って感じ!?


「わわっ!」


グイッとその手を引かれて距離が・・・


ちゅっ。


0に。


「優里亜は今日は積極的だね?」


フッ、と笑いながら自然にキスをかますアガラの余裕そうな顔がムカつくのだ。

こっちはこの手とか、不意のキス1つでアップアップしてんのにさ!


・・・それはムッとしたままの私のなけなしの反抗だったのだ。

決して挑発とかでは無かった。


怒りに任せての勢いとノリでやった出来心だったんです。

私だってやれば出来るんだぞ、的な?


勢い任せにアガラの胸ぐら掴んで引き寄せてからの勢い良くぶちゅーーーっっ!!とかましてやりました!


いや・・・私の理想だともっとスマートに出来てた筈だったんだけど、何かちょっと違ったな?とか呑気に考えてた私は。


「はえっ?」


いつもの穏やか〜なアガラさんとは似ても似つかない雰囲気の剣呑バージョンアガラ様にいつの間にか押し倒されていましてですねっ!??


「アガ———」


「しーーー・・・大丈夫。最後まではしないから」


にこっ。


「いや、ちょ、、まっ——————」







———何で私はあの時、調子に乗っちゃったのだろうか・・・。

勢いって恐ろしいよ・・・。


「・・・モウシナイヨ」


「優里亜からの初ちゅうだったから興奮した」


率直に素直な感想言うのやめてもらって良いですかね!?


改めて言葉にされると恥ずかし過ぎるわ!


「ううぅ・・・モウシナイモンっ!」


あの時湧き上がった謎の戦意はもうゼロよ!


「優里亜」


「・・・なーに?」


「嬉しかった。またやってよ」


・・・何でちょっと悲しそうなんですかね!?


ぐぬぬぬぬぅっ・・・


「反撃無かったら考える!」


「・・・・・・」


「ゆっくりを継続で!!」



しょんぼりされた。解せぬ。





神界では結構イチャイチャな毎日を送っている模様。












「アガラ生殺し、ウケる!」


ゲラゲラ笑う父親にうるせーなぁ・・・と思いつつ、どんまいと同情する兄が居たらしいが2人が知る由も無い。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る