第36話


砂のお城をアガラと一緒に見に行ってみた。

・・・聞いてた通り何にも無かったし、長年放置してたからか砂埃が積もってたね。


でも、壁の作りは頑丈で崩れる心配は皆無だったよ。


多分もう此処誰も使わないでしょって事で、暇な私が生産チート能力駆使して如何にもお城!な環境を整えようと思うよ。


これを全室整えたら、是非!皆でやりたい事があるので。


「頑張るぞっ!!」


「えいえいおーーー!!」


勿論、横っちょにはアガラ待機してくれてるから力仕事は任せた。

こんなちびっ子ボディーでも大きいものや重いものも何のそので持ち上げられるんだよね、流石神様だよ。


想像を掻き立てて、ここは“王様の部屋”とか“王妃様の部屋”“兵士の鍛錬場”に“謁見の間”とかとかのコンセプトを1部屋ずつ立てて作り込んでいくよ。


アガラには作って来た家具の配置を頼んでる。

文句も言わずにせっせとやってくれるの助かる!


「アガラ、カッコイイ!」


とかの掛け声を駆使して応援してたけど、途中言う事なくなって苦し紛れで


「キテる、キテる!」


「よっ、キレてるよ!!」


とかはちょっと・・・大分、違ったかな。ははは。


・・・アガラは多分全然意味とか分かって無かったけど、応援されてるって事だけは理解してたのか、最後まで頑張ってくれてたよ。ありがとう、ありがとう!


流石に完成させるのに1ヶ月位はかかっちゃったけど・・・クラフト楽しすぎた。てへっ。

こだわり抜いて完成させたお城に、今日は暇で遊べる人達を収集してます。

・・・主にいつものメンバーだけど。

他の人、私の前だと凄い緊張するか興奮するかだから・・・。


「今から隠れんぼしまーーすっ!」


「「「おーーーーー!!!」」」


皆ノリがよろしい!


じゃあ今からルールを説明しまーす。


いや、お前中身幼児じゃない大人だろ!ってツッコミは受け付けませんっ!!

大人でも!

完璧に整えられたお城で大規模な隠れんぼするぞってなったらテンション爆上がるの必須でしょ!?


この為に、私は内装を頑張りましたので!存分に遊ぶぞっ!!


・・・ちゃーんと、家具だけじゃなくて床にそれっぽい素材敷いたり壁紙貼ったり、只開いてるだけの何も嵌ってない窓の所にもガラス嵌めたり本当頑張ったんだからね!


人数多いから鬼の数も2人でやろうね。


「最初の鬼は私とアガラでやるよー!皆隠れてーー!!!」


「「「わーーーーーーっっ!!!」」」


予想以上に盛り上がりました!

いやぁ〜、気配とかは一切読めないけど、皆隠れんぼ初心者だから割とすぐ見つけられるって言うね。

命のかかってない、けど見つからないかって言うちょっとしたスリリングに皆激ハマリしてくれたお陰で、入れ替わり立ち替わり楽しく遊び切る事が出来ましたよ、ほほほほほ。


「は〜〜・・・満足、満足ぅ〜〜」


「俺、“隠れんぼ”好きだった。楽しかった!」


それは良かったよぉ〜・・・所でさあ、アガラ君や?

ちょーっと聞きたい事があるんだけどね。


「うん?」


「何か途中から知らない子、混じってたよね?」


「・・・」


「いやー、あんな幼い子は未だいない筈なのにさぁ、皆違和感感じてなさそうだったんで空気読んで黙ってたけど」


「・・・うん」


「アガラの知り合いの人?」


「うん」


アガラそっくりだったんだけど。


「俺の父さん。何か、遊びに来てたみたい」


「・・・はい?」


あれ、何か幻聴が聞こえたヨウナ?


「またちょくちょく、来るって!」




「え・・・えっ!?———ちょっ・・・はーーーーーーっっっ!!??」




と叫んでしまったのは仕方ない事だと思うよ!

イヤ、言ってよ!!

私、ファーストコンタクトだったじゃんっ!!?

まともに挨拶とかしてないんですけど!


———えー・・・思いっきし、幼い子供扱いしたよ?

大丈夫だったのかな??しょんぼり。

一応・・・本当に一応は彼女なのにさって、ちょっぴり拗ねちゃったよね。


アガラは私のしょんぼり具合にやっとあわあわし出したけど、いやもう遅いからね。


「ちゃんと挨拶とかしたかったよー・・・」


って愚痴るの位は許してちょー。



———優里亜は落ち込んでいたが、創造神はがっつり楽しんで帰って行ったので今後もそのままの対応を希望されていたりする・・・。



「・・・せめて、お供え?しとこう」


神様と言ったらお供物!

と言う事で、アガラに神様の好きな物聞いたけど


「優里亜が作った物なら何でも好きだと思うけど」


って言われて全然参考になんなかったよ。

アガラの好物で大丈夫って事なのかなぁー・・・わからんっ。


・・・特別に作るのもなんかいやらしいかなぁと、無難に今日の夜ご飯一式を一人分余分に追加で作って、急遽作った神棚に“チーン”しといた。

手を合わせて南無南無してたら遠くの次元?から


「旨いのじゃ〜〜!!」


って言う叫び?が聞こえた気がして、ちょっとフフってなっちゃった。

・・・顔を上げたらお供物、消えてましたしね。皿ごと。


フランクなお人なのかな・・・って思いました。

反応はまんまアガラだったな。



ちょっとクスリと出来るエピもあったけど・・・次、仮に会ったとして、どう言う顔をすれば良いのか誰か教えて欲しいよ、切実に・・・。








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