第3話 家造り(仮拠点)

家を作るためにやすりを持ってきた僕は早速、丸太を削ることにした。

丸太はデコボコであったが、思っていたより削らなくて良かったらしい。


「ようやく、家を組み立てられる!」


素材が集まったので、早速組み立てることにした。

この時点でチュートリアルとは思えない途方のない時間がかかっている。


が、ラストスパート。このまま明日へと持ち越すわけには行かない。

丸太を急いで組んで紐でくくりつける。一番大変だったのはここだと思う。


初めて丸太と紐だけでテントを立てるからと言うのもあるが、なんせキャンプをするときにはタープではなくドーム型のテントであるというのも原因になっているだろう。


そしてついに


「チュートリアル達成だ!」


自分の拠点が完成した。


いや〜本当に長い長いチュートリアルだった。


達成感に浸っているとクエストが変わった。

その内容としては


自分のやりやすいような設定にしよう!

と、書いてあった。このとき僕はどういうことだ?と思ったがクエストで言われてるしやってみることにした。


設定をよく見ていると気になる点があった。

それは現実度といったものだった。どういうことだ?と説明を見てみると...


現実度とは現実とどれぐらい同一にするかといったことだった。

0になるほど現実になるというものだった。そして、僕の設定は...


「0...。」


なんということでしょう。

この僕、moriは、moriがやったことは、大体無駄だったと設定画面が皮肉交じりにいってきた。 


頭が真っ白になった。現実世界に戻ってカセットのパッケージを見た。

ちゃんと書いてあった。注意喚起文として、裏に堂々と。


そんな僕は気絶するように寝てしまうのであった。



名前 朝日豊 職業 新人

ステータス 体力100/100 攻撃力10 知力10 防御力10 俊敏性10 運力10 スキルポイント0


スキル 新人1 伐採1 加工1 建築1



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